前回までの記事では、「おしっこ」を中心に子どものトイレ問題を見てきました。今回のテーマは「うんち」。便秘といえば大人のものと思いがちですが、最近はストレスや緊張からくる子どもの便秘も増えているそうです。特に共働き家庭は毎日が時間との闘い。子どもの便秘は身近なものになってきているといえます。
 実は、便秘体質になるかならないかのターニングポイントは、トイレトレーニング時期や入園時期だと専門家は言います。子どもの便秘で親ができること、未就学児の場合は便秘にさせないトイレトレーニングのコツなどノウハウをご紹介しますので、ぜひお役立てください。

【子どものおしっことうんち問題 特集】
第1回 おむつはずしが進まないのは私が働いているせい?
第2回 子どものタイプ別 トイレトレーニング成功の方法
第3回 なぜ、おねしょは小学生のうちに治すべき?
第4回 トイトレ期の間違った対応が「子どもの便秘」を招く ←今回はココ
第5回 親が便の状態を把握しにくい小学生の便秘対策

体質、生活習慣、ストレスによって起こる「機能性便秘症」

 便秘には腸や全身の病気によって起こるものもありますが、今回の特集では「機能性便秘症」といって、体質的な便秘症や間違った生活習慣・食生活によって起こる便秘症に絞って見ていきましょう。

 腸は副交感神経が優位になるリラックス状態になると動きが良くなり排便を促しますが、緊張状態が続くと動きが鈍くなり、排便にも影響が出てきます。日常生活のストレスというのも、便秘の大きな要因です。

 まずは、子どものうんちの様子をよく見て、以下の項目がいくつ当てはまるかをチェックしてください。

便秘症チェックリスト

□ 週2~3回しか便が出ない
□ 5日以上出ない日が続く
□ 毎日出ているが、出すときに苦しむ(痛みや出血がある)
□ 小さいコロコロ便やベタベタとした便が少しだけ出る
□ うんちがトイレに流れにくいほど大きな塊が出る

 判断基準は「上記に当てはまるものが1つでもあれば、便秘症の可能性がある」です。また、このうち2項目以上が1~2カ月以上続いた場合は、「慢性便秘症」と見なされます。

 「排便外来」を開いている、さいたま市立病院小児外科の中野美和子医師によれば、「機能性便秘症のなかには、治療が必要であるにもかかわらず『たかが便秘』と軽く見られてしまい、治療を受けられないまま悪化させているケースもあります。私達は子どもの便秘のガイドラインを作成して普及に努めていますが、残念ながらすべての小児科医師が子どもの便秘に対処できるとは限りません。便秘が慢性的になると、腸に便秘のクセがついてしまい、自然には治りにくくなるんです」とのこと。

 中野医師の元へは、生活に支障をきたすほどの深刻な便秘に悩む子どもが赤ちゃんから小学生まで、多く訪れるそうです。ここまで重症になる前に「もしかしてうちの子は便秘気味かも」と思い当たる節があれば、早めに手だてを打つことが肝心です。

 「子どもの便秘は早い段階で対処しておけば、治療が必要なほどの深刻な状態に悪化することは少ないので、早期に対処することが重要です」(中野医師)

 次ページから具体的な対処法を紹介していきます。

<次ページからの内容>
・ こんな便は悪い便、良い便
・ 「うんち出てるみたいだから大丈夫ね」ではだめ。親以外に観察、判断できる人はいない
・ 親にできること、腸にたまった便を出す
・ トイレトレーニング中のママが覚えておきたいこと

次ページから読める内容

  • 便秘で子どもの楽しい日々の活動に支障が出る
  • トイトレ期は、便秘体質になるかならないかのターニングポイント

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