料理研究家の野口真紀さんが前回の記事で教えてくれたのは、長女うたさんが1歳のときからたびたび作ってきたという黒糖レーズン蒸しパン。今回は、いちごの粒がコロコロとかわいいジャムの作り方を教わります。
 週7日泳ぐ「本気のスイマー」うたさんのために時に一日5食を作り、「硬派な保育園児」たおくんの創作意欲をのびのびと育てている野口さんの、笑いと気づきにあふれたトークが続きます。

果実そのものの味わいを楽しめる

日経DUAL編集部 部屋に入ったときから漂っていたこの甘い香り、正体はいちごジャムだったのですね。本当に粒がゴロゴロ入っていて見た目からしてぜいたくな感じですね。

野口真紀さん(以下、敬称略) 軽く砂糖で煮ただけです。逆にあまり煮詰めないほうが果物そのものの味を楽しめますし、子どもに食べさせるならこのほうがいいかなと思っています。

 ジャムを煮詰めるのって、焦げつくので鍋からなかなか離れられないし、時間もかかる。その割には、「これだけ?」みたいな量になってしまいます。今日ご紹介するこのジャムなら、15分で完成です

―― 最近は、果物が丸ごと入ったジャムって人気商品ですよね。

野口 そういうタイプが好きなら、ぜひ自分で作ってみるといいですよ。いちごそのものは別に高級でなくても大きくなくてもいいですし、砂糖を入れて煮るのでいちご自体が甘くなくてもいい。小粒のいちごなら意外と安く手に入りますからね。

 娘のうたはブルーベリーが好きなので、わが家では冷凍ブルーベリーを安売り時に大量に買っておいて、同じ作り方のジャムを常備しています。どんな果物でもいいと思いますよ。汁だけ残ってしまったら、炭酸で割って飲んだり、ヨーグルトにかけたりしてもおいしいです。

―― ヨーグルトにかけて、ちょっといただいてみます。わー、おいしい。いちごそのものの甘さとか、プチプチとした感じがヨーグルトともよく合いますね。いわゆるジャムよりもヨーグルトになじみやすいのもいいですよね。

 次ページでレシピを紹介します!

コロコロとした素材感を残した野口さん流いちごジャム
コロコロとした素材感を残した野口さん流いちごジャム