共働きの生活に欠かせないのが家事代行やシッターサービスだ。日経DUALは50以上の企業・団体を対象にアンケート調査を実施。独自指標を設定し、回答をもとに配点したランキング結果を発表する。各企業の生回答も抜粋公開するので、ぜひサービス選びに役立ててほしい。1本目となる今回は、読者の利用実態をリポートする。忙しい共働き世帯の選択基準や不満、ニーズをみていこう。

■2020年6月15日追記:キッズラインに登録していたシッターによる、幼い子どもへの強制わいせつ容疑での逮捕が相次ぎました。こちらの記事をご確認ください

【家事代行&シッターランキング2016】

(1)家事代行&シッター 読者6割が活用、選ぶ基準は? ←今回はココ
(2)シッター発注 派遣型とマッチング型の混同注意!
(3)家事代行1~10位!家事専門vs育児と併用
(4)ベビーシッター1~10位!教育力vs使い勝手
(5)家事代行&シッター・マッチングサービスって何だ?
(6)専門家に聞く 家事代行とのトラブル回避術
(7)ニッチなニーズ向けの家事代行・シッター大注目

DUAL読者は家事代行サービスを、世間の約20倍使っている!

 日経DUAL読者を対象にしたアンケート(2016年2月実施、169人回答)によると、家事代行サービスを使ったことがある人は62.7%に上ることが分かった。一般に家事代行サービスを利用したことのある人は3.2%に過ぎない(野村総合研究所調査、2014年)という状況を考慮すると、その差は約20倍。日経DUAL読者独自の消費特性や生活スタイルがうかがえる。

DUAL読者が利用したことがある家事代行サービスは「ベアーズ」「ダスキン」「タスカジ」

 利用したことがある家事代行サービスを複数回答可で聞いたところ、ベアーズ「ベアーズの家事代行・家政婦サービス」(30.2%)、ダスキン「メリーメイド」(15.1%)、ブランニュウスタイル「タスカジ」(9.4%)などが挙がった。ベアーズはこれまで経営者がDUALで発言する機会も多く、利用以前の情報提供量も関係しているといえる。アンケートの選択肢には日経MJ「第33回サービス総合調査」による家事代行業の売上上位9位までに、2014年創業の家事代行サービス企業CaSy(東京・千代田)、2013年創業の家事代行マッチングサービスである「タスカジ」を加えた。

 利用頻度を聞くと、ボリュームゾーンが「週1日」(31.1%)と「月2回」(20.8%)に分かれ、ヘビーユーザーと緩やかな定期ユーザーがいることが明らかになった。

 1回当たりの利用時間は「2時間以上~3時間未満」が62.3%と圧倒的に多く、サービスを利用する曜日は「土曜日」(22.6%)と「金曜日」(21.7%)となり、週末の利用が多いことが分かった。利用する時間帯は「9時以降~10時より前」が27.4%で最多となり、「家事は午前中のうちに済ませてもらいたい」というニーズがうかがえる。帰宅するころには洗濯物が乾き、掃除も終わっているきれいな家であってほしい、という気持ちの表れだろうか。