人間は所属感を持てたときに、安心できる

 ありのままの自分を認めることができ、自分を信頼できるようになったあなたが、幸せになるために目を向けてみるべき次のポイントは<その2:他者信頼=周りの人達(上司・同僚・夫・子など)も信頼できること>です。

 人間は、太古の昔から、DNAレベルで「どこか(誰か)に所属感を持てたときに、安心できる」という感覚を持っているイキモノです。そしてこの所属感・安心感は「ありのままの自分を受け入れてもらったとき」に最大化するのです。

 「信頼」と「信用」は似ているようで大きく異なります。信頼は、無条件で相手を信じ受け入れることです。信用は、いつも条件付きで「もしあなたが○○できたら(してくれたら)、私はあなたを受け入れる」というものです。あなたは、愛する家族や、共に働く仲間から、信頼されたいですか? それとも、信用されたいですか?

 自分が望むものを相手に与えたときにこそ、あなたはそれを手に入れることができます。自分を信頼するために、ありのままの自分を認めたように、上司や同僚、夫や子どもを信頼するために、ありのままの彼らを認める勇気を持ってみませんか?

 それでは、最後に【幸せの3条件】の<その3:他者貢献=自己犠牲を伴うことなく、他者に貢献できること>について見ていきましょう。

 上司のため、同僚のため、部下のため。顧客のため、取引先のため。夫のため、子どものため・・・。あなたはついつい、誰かのために、自己を犠牲にしてまで尽くしてしまったことはありませんか?

 その結果「私はあなたのために、こんなに我慢して○○しているのに~!」と怒り狂い、相手からは「いや、そこまでやってくれなんて、こっちは頼んでいないけど・・・」なんて冷静に返されて、さらに逆上して思わず握った拳を振り上げたくなった!なんてことはありませんか?(笑)