昨年10月に第一子を出産しママとなった、タレントの眞鍋かをりさん。現在4カ月の赤ちゃんの子育てに奮闘中です。出産前の彼女は、30歳で目覚めた趣味の一人旅に、お酒好きが高じてチーズプロフェッショナルの資格を取得したりと、‟おひとりさま“を満喫しまくって(?)いました。そんな眞鍋さんは、これから、母として、妻として、仕事人として、どんな道を選んでいくのでしょう。喜びも涙も不安も、リアルタイムな感情をあれこれつづってくださいます。第1回は、産後すぐの生活と仕事復帰についてです。

 産後、私が仕事に復帰したのは、16キロ太って丸太のようになった太ももの間に、ほんの少しだけすき間ができた頃でした。

 子どもを産んで2カ月半、まだまだ大きかった下半身をゆったりしたワンピースで隠し、なんとかお正月特番の収録にのぞんだ昨年末…。ちょっと前までは、またこんなふうに仕事をする日が来るなんて、想像もできませんでした

おっぱい量の足りない自分を責めた

 子どもが4カ月になったいま振り返ってみると、産んでからの最初の1カ月のことは思い出すたび気が遠くなりそう…。母になった誰しもが通る道なのでしょうが、赤ちゃんの扱い方がわからず、これでいいのかと不安になったり、何もかもうまくできず自信をなくす毎日。

 はじめてのことばかりでワケがわからないのに、失敗は許されないという緊張感。さらに、頻回授乳で肩はパンパン、睡眠もまともにとれないので意識はもうろう…。加えて、なぜか完全母乳にこだわってしまい、おっぱいの量が足りないことで自分を責めるという負のスパイラルに陥っていました。

 24時間、頭の中はおっぱいのことばかりで、メンタルはボロボロ。こだわった甲斐あって、2カ月目からは母乳だけで育てられるようになりましたが、あとから聞くとあのときの私は人と会話をしていても、目の焦点が合っていなかったそうです(苦笑)。

 そのうえ、自分の身なりにまで気が及ばないから、肌はくすんで目の下には大きなクマもできていました。髪の毛はボサボサだし、着ているのは常に部屋着。いや、着ているならまだいい。乳を放り出したまま赤ちゃんを世話したり、片手に抱いたままバナナの皮を口でむいて貪り食べたり。まるでゴリラ…もしかして私、ゴリラなの…? そんな考えも頭をよぎったり、よぎらなかったり。おおよそ人前にさらせる姿ではなかったことは確かです。

出産のための入院中、病院の食事がおいしくて感動。この日のメインは肉じゃがでした。母乳を出すのにカロリー摂取は必要ということなのか、ご飯の量はかなり多め
出産のための入院中、病院の食事がおいしくて感動。この日のメインは肉じゃがでした。母乳を出すのにカロリー摂取は必要ということなのか、ご飯の量はかなり多め