実は不便な写真の「壁展示」
「いもほり遠足の写真、来週まで園に貼りだされているんだって。パパもチェックできる?」
「俺は今週、帰りが遅いから…。朝早く送りに行くのもなあ…」
「園の帰りはタロウがグズグズになっちゃうから、ゆっくり選べなくって」
「じゃあ、無理して選ばなくてもいいんじゃないの?」
「そうじゃなくって…!」
運動会や学芸会、芋掘り遠足、餅つき大会などのイベントごとに、園で撮った写真を先生が壁に貼って展示する園は多いことでしょう。「○月○日までに、欲しい写真番号を記入して、お金を封筒に入れて提出してください」というアナウンスがあり、その日までに写真を見ながら選ぶことになります。
しかし、この「壁展示」方式では、「お迎えのときにいつも子どもがグズるので、写真をゆっくり選べない!」「慌ただしくて、期日までに提出が間に合わなかった・・・」「パパと一緒に見る時間がなくて、適当に選んでしまった」---といったことが起こりがちです。
また、写真を貼る壁のスペースに限りがあるので、写真の枚数が制限されててしまい、どうしても「数人が一緒に写った写真」が多くなってしまう、という問題もあります。その結果、自分の子どもがアップになっている写真がない、自分の子どもが中央にいない、表情がイマイチの写真しかない・・・といったことが起こってしまうのです。思い当たる人も多いのではないでしょうか。
壁に展示するのは、データではなくプリントされた写真なので、いい写真があっても年賀状やフォトブックに使えない、おじいちゃん、おばあちゃんに送れない、ほかの写真と同じようにパソコンで管理できない---といった点に不満を感じている人もいるでしょう。