もうすぐ新年度。心機一転前向きに、もしくは妻の育休復帰により半ば強制的に…? 家事がもっとできるようになりたいと考えているパパ、いませんか? 「何から始めたらいいか分からない」「妻に教えてって相談しづらくて」…そんな声も聞こえてきます。日経DUAL3月特集では、そんなパパの「家事力アップ」を全力でサポート! その名も「家事のコソ練」。見て見て、オレ家事やってるよ? と妻にアピールするのは無粋ってもんです。妻の知らない間にこっそり腕前を上げておくのが男ってもんです。アンケートから見えてくるママたちの声を謙虚に聞きつつ、洗濯王子やトイレ協会理事、家事セラピストなどプロ中のプロによるアドバイスをお届けします。今回、大作戦に伴走させてもらうのは、わたくし兼業主夫兼放送作家の杉山錠士です。

 第1回目の本日の記事では、日経BP長田公平社長が考える「パパの家事の秘訣」も紹介していますので、お楽しみに!

【パパ家事力アップ大作戦 特集】
第1回 ママからのダメ出し拝聴!パパの家事力アップ大作戦 ←今回はココ
第2回 パパの家事 まず「マイナスを減らす」心構えから
第3回 専門家パパに聞く家事術「料理」&「洗濯」
第4回 専門家ママに聞く家事術「トイレ」&「キッチン」
第5回 これで家事を頑張れる! ちょっとした工夫や音楽

まずはママ達の本音&不満のシャワーを浴びてみましょう

 共働き家庭において、今や当たり前になっている家事・育児分担。もちろんDUAL読者のパパは耳にタコができるほど言われているでしょうし、自分でも少なからず家事をしている意識はあるはずです。しかし!このたび、日経DUALが行った「パパの家事」に関するアンケート調査では、ママ達から「パパの家事」に対する不満が続出しました!!

 「私が指示するまで、やるべきことに気づかない。言ったことしかやらない」(女性 36~40歳)

 「最初から最後までしない。ちょっとしたことに気づかない。なので、私がやっている家事にも気づかない。結果、自分はそれなりにやっているつもりになっている」(女性 31~35歳)

 「お茶わんが洗ってなくても、子どものお風呂がまだでも、先に自分だけ寝る準備ができると、周りを気にせずゆっくりとビールを飲みます。家事や子どもの世話は人ごととしてしか思えないところが不満」(女性 36~40歳)

 「掃除機を隅々までかけない。料理はしてもこぼす、散らかす。排水口の生ごみやエアコンフィルターのほこり、などは見て見ぬふり。洗濯物はシワだらけのまま干す。できてないのに自分は一般の男性よりはやっている、できると自信を持っている」(女性 41~45歳)

 「理屈ばかり言うが完成度が高くない」(女性 36~40歳)

 「一通り何でもできるが感覚とか深みが足りない。通り一遍」(女性 36~40歳)

 「自分の興味がある、称賛されるような家事しかやらない」(女性 46~50歳)

 「自分は大したことをしないのに、私の家事に不満を言ってくる」(女性 36~40歳)

 「。食器洗いは必ず洗い残しがある。洗濯物は畳み方が私と違う」(女性 31~35歳)

 「デイリーにしてもらえない」(女性 31~35歳)

 「やるタイミングと、そのときに選ぶ家事が『今、どうしてそれをやり始めたの?』ってことが結構あります」(女性 36~40歳)

 「文句を言いながらやること。どうせやるなら何も言わずにやってほしい」(女性 36~40歳)

 「『次』を見越した行動に欠ける」(女性 26~30歳)

 「自分がやりたい『料理』だけは率先してやるが、食器洗いをしない。食器洗いをしないのに『家事をしているオレえらい。やさしいでしょ?』というのが不満です」(女性 31~35歳)

 「家事を当たり前の仕事と思っていない」(女性 36~40歳)

 「かなり長時間、家事をしているように見えるが、段取りが悪く、また早く終わらせて次にすべきことを片付けようという意気込みが皆無のため、だらだらやっているように見えていら立ちます」(女性 31~35歳)

 ※調査は2016/1/22~2/5、日経DUAL読者に実施。408人(女性302人、男性106人)の方に回答していただきました。

妻の不満を胸に、一歩踏み出すのです

 パパ、もはやサンドバッグ状態(涙)。もちろんこの声は“ほんの一部”の抜粋。あー怖い。そして「パパの苦手」と「妻の期待」の1位がどちらとも「料理」なんですね。この行き違いもちょっと悲しいです僕は…。