4月入園に向けて、認可保育施設の一次選考の結果が出始めました。入園できるかどうかの合否はこれまで、早いところで2月上旬、遅いところで3月上旬に結果が出ていましたが、昨年4月に「子ども・子育て支援新制度」が始まったことも影響してか、今年は1月中に「内定通知」「不承諾通知」が届く市区町村もあるようです。
 もし不承諾通知が届き、認可保育園に入れないと分かったとき、次に打つべき手は何でしょうか。 「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんにお話を伺いました。

再度問い合わせるなど積極的なアクションを

日経DUAL編集部 不承諾通知が届いてしまったら、次にすべきことは何でしょうか。新制度になって、変わった点はありますか?

普光院亜紀さん(以下、敬称略) 新制度になっても、これまでと基本的には変わりはありません。一般的には次の順で動くといいでしょう。

 [1] 認可外保育施設など、4月から子どもを預けられる他の預け先を探す。すでに予約や見学をしている施設があれば、再度電話で空き状況を問い合わせる。自宅から最寄り駅までの間、といったところから照準エリアをさらに広げ、遠回りしてでも通える範囲や隣駅、職場までの沿線上などにある園にも当たってみる。

 [2] 勤務先に復職を延期してもらう(法律により1歳半までは育児休業を延長可)。

 [3] 通える範囲の認可保育施設(認可保育園、認定こども園、小規模保育、家庭的保育など)で二次募集がある場合は応募する。

 まず、[1]について。認可保育園を希望する人の多くが、入れなかったときのことを考えて認証保育園などの認可外に予約申し込みをしています。認可の合否結果が分かるこの時期は、認可に内定した人達が認可外を辞退したりして大移動が起こります。新設認可保育園のほか、新制度下で「認可」のカテゴリに加わった小規模保育、家庭的保育の施設が増えているために、認可外保育園に空きが出やすくなっている地域もあるはずです。

 臆せず、たとえ申込期間が終了していたとしても、見学をしたりチェックしたりしていた認証保育所などの認可外保育園には片っ端から連絡をしてみましょう。認可の選考は基準が決まっていますが、認可外は各経営者の裁量に任されていますので、「ぜひ」という気持ちを伝えることでチャンスが生まれる可能性もあります。

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