タレント、二児の母、そして「ホリプロ保育園」えんちょーとして活躍する安田美香さんが、子育てに役立つかもしれないモノやサービスを実際に試してみる『ホリプロ保育園DUAL出張所』。今回は幼児向け作品を数々送りだしてきた大原晶子さんがゲスト、そして発達障害・学習障害・ADHD・不登校などの子どもをサポートする学習塾&幼児教室「Leaf」取材の後編をお届けします!

焦らず子どものタイミングを待って、「好き」を見守ろう

「あなたはひとりじゃない! つながるってすてき!」を合言葉に、子育てに関わるすべての人に笑顔を届ける「ホリプロ保育園」。子育てに関するステキな活動をされている方を取材し、200本近い動画を配信しています。今回は、演出家・振付師の大原晶子さんがご来園! 大原さんは、子どもを知り尽くした、幼児向け作品のスペシャリスト。NHK「おかあさんといっしょ」を筆頭に、ベネッセしまじろう関連、ディズニーチャンネル、シルバニアファミリーミュージカルなど、20年以上にわたり子どものための作品作りに関わっています。

安田:息子を子ども向けコンサートに連れていったら、「いやだ~! かえる~!」って入り口で大泣してしまって……そんなとき、子どもをノリノリにしてあげる方法って、あるんでしょうか?

大原さん:親のテンポではなく、子どものタイミングを待ってあげることが大切なのかなと思います。コンサートホールって、子どもにとっては異空間で、ちょっぴり怖い場所だと思うんですね。ですので、慣れるまで入り口で待ってあげたり、もしはじまってしまっても、「ほら聴こえるね~」と外で楽しむという方法もありだと思います。あとは年齢が小さすぎると、空間に対応するのに時間がかかるお子さんも多いと思うので、小さいころは野外やオープンスペースでのイベントコンサートなど、開放的なところから慣れていって、だんだんホールに移行していくのがよいのかなと思いますよ。

安田:……親が、気持ちにゆとりを持って連れていかないと、子どもは楽しめないんですねぇ。

大原さん:親がウキウキしてないと、子どもは緊張してしまいますから。親が焦ったりイライラしていると、それが全部子どもに伝染しちゃうんですよね。子どもって、本当に親のことをよく見てわかっていますものね。

安田:その子らしい表現方法を、親が押しころさないためのポイントってありますか?

大原さん:“自分とは違う個性なんだ”ということ、また、“早い開花が大きな開花ではない”ということを根底に置くことでしょうか。もちろん、バイオリンやクラシックバレエなど、小さいころからやったほうがいい分野の芸術というのはあります。クラシックバレエは骨が固まる前にはじめる必要があるので、5歳からはじめても間に合いますけれど、10歳からだと、男の子は大丈夫ですが、女の子はプロにはなるのが難しくなる、ということはあります。けれど基本的には、“早く開花した子が、大人になってから大きく花開くとは限らない”と、私は思うんです。

安田:小さいころから、あまり焦ってつめこまなくてもいいのかもしれませんねぇ。

大原さん:子どもが好きかどうか? というところを、大事にしてあげたいですよね。好きじゃなかったら続きませんし、もし才能があったとしても、好きになれなかったら、その才能は花開かないと思います。好きになること、それこそが才能だとも言えますので。

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いよいよ体験授業に。うちの子に合わせて、どんな内容に?

 さて前回は、「学習塾&幼児教室Leafとはなにか?」というお話を、「株式会社LITALICO」執行役員の野口晃菜さんにうかがいました。

>>前回の記事はこちら>>

「Leaf」とは、「子どもはひとりずつ違う。その多様な学び方、生き方に応えられるような指導、環境を作りたい」という思いで作られた学習塾&幼児教室。既存の教材や指導方法に子どもを合わせてしまうのではなく、その子に合った指導プランをオーダーメイドで作っていくのが特徴で、発達障害・学習障害・ADHD・不登校の子どもたちもたくさん通っているんだとか。

 実際の授業とはどんなものなのでしょうか? 5歳の息子と体験に行ってみました!