保活はやり方も結果も人それぞれ。でも、先輩の体験談には知恵がいっぱい詰まっているはず。ぜひじっくり話を聞いて、これからの保活に生かしてほしい――。そんな思いでスタートする新企画です。今回ご紹介するのは、とある共働きママ(38歳)。結婚を機に、学生時代から憧れだった自然溢れる東京近郊のA市に移住し、息子(6歳)と娘(3歳)を0歳児から第一希望の認可保育園に通わせています。雑誌を制作する編集プロダクションに採用された2週間後に第一子を妊娠。慣れない仕事と初めての妊娠という状況の中、認可保育園の枠を手に入れるために、いったいどんな工夫をしたのでしょうか?

第一子妊娠。「え? 転職したばかりなんだけど……」

画像はイメージです
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 結婚3年目、30歳で第一子を妊娠しました。そろそろ子どもが欲しいと思い、2カ月ほど基礎体温をつけていましたが、予想以上の早い妊娠で、うれしさ半分、動揺半分……。というのも、2週間前に新しい職場で雑誌編集の仕事に就いたばかりだったからです。

 もちろん喜びも大きかったのですが「どうしよう、会社に何と言おう」と軽いパニック状態に陥りました。出産予定は6月。「まだ安定期ではないけれど、会社には早く報告したほうが迷惑にならないだろう」と、妊娠3カ月に入る頃に報告しました。

 上司は突然の話に驚いた様子。少人数の会社で、常勤スタッフには今まで妊婦どころか既婚者もいなかったため、当然かもしれません。上司に打ち明ける前、「この仕事は激務だし、まだ始まったばかりなので辞職してほしい」と言われることを覚悟していましたが、「なんとか頑張ってみましょう。私も初めてのことだけど」というありがたい声をかけてもらい、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

 そして、「絶対に保育園に入れますから」と声高らかに宣言してしまったのです。「出産前はいつまで働ける? 復帰はいつごろになるのかなどは追って決めるとしても、まるまる1年間お休みされると困っちゃうな」という会社側の正直な思いも受け止めなくてはなりませんでした。

 妊婦が働くというのは、自分達、家族だけの計画ではなく、こうして仕事関係の人達を大きく巻き込んでいくのだなと実感。保育園に入れられるかどうかは、何の保証もコネもありませんでしたが……。