「一方的なキャリアアピール」は×。相手企業のニーズとの擦り合わせが重要
森本千賀子さん 株式会社リクルート人材センター(現・リクルートキャリア)に入社し、大手からベンチャーまで幅広い企業に対する人材戦略コンサルティング、採用支援に携わる。現在は株式会社リクルートエグゼクティブエージェントで、主に経営幹部層を対象とした採用支援、転職活動支援に従事。著書に『本気の転職パーフェクトガイド』(新星出版社)など。2016年4月には、「35歳からの『人生を変える』転職(仮)」を秀和システムより上梓予定。
30~40代ともなると、経験や実績を積み上げています。つまり「アピールしたいキャリア」が盛りだくさん。職務経歴書や面接では、それを余すことなく伝えようとしがちです。
しかし、そこが失敗のポイント。これまでの経験を時系列でダラダラと並べ立てた結果、相手企業に「要点」、つまり「本当の強み」が伝わらないのです。
「あれもできます。これもできます」と、自分の強みを一方的にアピールする人は失敗しがち。一方、成功する人とは「自分のキャリアの中で、御社ではこの経験を生かせます」と明確に伝えられる人です。
ですから、選考に臨む際、アピールする内容は、応募先企業ごとに「カスタマイズ」してください。求人情報や企業ホームページのメッセージを読み込んだうえで、「相手企業が求めている経験・スキル」をつかみ、それに合致する経験を強調して職務経歴書に記したり、面接で具体的なエピソードを語れるようにしたりしましょう。