企業内戦闘力だけじゃない、家庭内戦闘力を高めよう

駒崎 自民党内の女性議員の反応はどうですか?

宮崎 総じてプラスなんですけど、10のうち7賛成で3反対でしょうか。

駒崎 女性でも? 根深いなあ。

宮崎 反対する方々の主張は「あなたが家にいても役に立たないわよ」ということ。「ああ、そうなんですかねえ。でも私、今家では妻の世話をしてごはんを作ったり買い出しに行ったり掃除したりお風呂の準備をしたりしています」と言うと「え、あんたそんなことできるの?」と。

駒崎 彼女達の頭の中では、男イコール料理もできない、掃除もできない、おしめも替えられないやつらだから役に立たない、ってなっていますが、僕達の世代の男性像ってそうではなくて、ちゃんとできるんだから。

宮崎 そうなんです。今日も朝からフードプロセッサーを使って料理してきました。みじん切りは時間がかかるからプロセッサーでガーッとやって、チャーハンを作り、中華スープも作りました。

駒崎 この前はタイ料理のガパオを作ってましたよね。

宮崎 はい、意外と何でもできるんです。

駒崎 今、奥様が切迫早産ということで、安静にしていなければならないので、家事も料理も全部やっているという状況なんですね。僕らはドラゴンボール世代なので「戦闘力」というメタファーでいうと、これまで男は家で戦闘力が低かったんですよね。でもそれだと、家庭内でお荷物になるし、何もできないと妻に思われてしまう。会社での戦闘力を上げる努力をしつつも、家庭内での戦闘力も上げていかないと

宮崎 家庭内戦闘力が低いと、これからは立場がないですよね。

駒崎 そうそう。クリリンみたいな扱いになっちゃう(笑)。奥さんからパートナーとしてちゃんと見てもらえない。

宮崎 子どもがもう一人増えるみたいなものだし、食事をもう一人分作らなければならなくて面倒だという女性の声もありますね。

駒崎 それでもガパオはレベルが高いですね。

宮崎 クックパッドがありますから。レシピ通りに作れば大体はできますし、次第にだしとかも「こんな感じかな」と分かるようになりました。以前、しょうゆを入れるところを間違ってバルサミコ酢を入れたことがあって、「やっちゃった!」と思ったんですが、「いや、待てよ、クックパッド様がいる」とすぐにバルサミコ酢スープで調べたら、そこに酸辣湯があったんです。見事、リカバリーしました。

駒崎 確かに、僕らにはITという強い味方がいますからね

宮崎 仕事も家事もITが手伝ってくれるので。今後は、ルンバさんにも協力してもらうことも考えています。

駒崎 子どもができると結構、茶碗系の洗い物が増えるので、食洗器はマストアイテムだと思いますよ。

宮崎 なるほど、導入を検討します。

駒崎 この調子だと育児戦闘力も高くなりそうですね。ただ、やっぱり子どもが生まれると、自分達とは関係なく子どもはいろんな要求をしてくるので、ある意味、支持者よりも大変な存在になってくるかと。でも大変だけど、楽しいというか、幸せだと思いますよ。