また、ファミリーサポートを使うこともできますが、自治体によっては最初に月一回の登録会に行かなければなりません。私は利用したくても、登録会のタイミングが予定と合わずに登録すらできない状態が続きました。子どものちょっとした預け先を確保するのにも、逐一苦労するんですよね。保育園に入れなかった場合、保育園の一時保育などのサポートは大切な受け皿になるんですよ。託児サポートは働いているお母さんだけのものではないのですよね。

 私の場合は「ママ友同士での預け合い」を考えましたが実現せず、キッズライン(ベビーシッターのマッチングサービス)や足立区のNPOも利用しました。「イベント託児マザーズ」は託児付きで色々なセミナーを定期的に開催していて、ママ達のスキルアップやリフレッシュなどにもつながると思います。

出産後も、地域の有益な情報がお母さんの元に届いてこない

 「出産前は気づかなかったけれど、子どもが生まれて初めて気がついたこと」ってありますよね? 乳児を連れてやっとの思いで公園に行ったのに、幼児向けの遊具しかなくて、がっかりしたこともありました。事前に子どもの年齢によって遊べる公園を分かりやすくまとめておいてくれたらいいな、と思います。

 ここ伊東市に移り住んで困ったのが「公園がない!」ということ。一度、幼稚園に申し込みに行ったおかげで園庭開放されていると知りましたが門扉への記載は見当たりませんでしたし、市役所でも案内がありませんでした。保育園と幼稚園の園庭がいつ開放されているのかが一覧になっていると住民だけでなく旅行者にも役立つと思います。子どもが生まれるとなかなか時間が取れませんし、ましてや実際に足を運んで情報を取りに行くのも難しくなります。行政の方には、ぜひとも、一目で分かる、思いやりのある情報を住民はもちろん旅行者にも行き渡らせる仕組みづくりを考えていただけたらうれしいです

(取材・文/Waris 飯田麻衣子)