「やらせてみたら案外できた」。わが家のフランス人夫は家事、育児に積極的

 会社勤めをやめて家にいる時間が多くなりましたが、だからといって家事と育児をすべて私が担当するのは違うな、と思っています。「家にずっといるんだからやって当然でしょ」という雰囲気が嫌だったんです。妊娠後期に引っ越し準備をしていたときに、かなり重い荷物をおなかの大きい私が運んでいても気がつかない夫を見て、「そんなに思いやりがなかったっけ?」とショックを受けたことがありました。

 「これから子どもが生まれるというのに、このままでは私だけが大変になるかもしれない」。それではまずいと思い、試しに「何も家事をしない」という作戦に出てみました。するとどうでしょう。意外にも、夫は色々なことができることが分かったんです。

 お茶をいれたり、花を生けたり花瓶の水を替えたり、洗濯物を干したり、畳んだり、布団の上げ下ろしをしたりするのも夫です。食器洗いもしますしね。料理以外はすべてできます。実際に彼がやってくれる割合は全体の3~4割ではないでしょうか。家にいる専業主婦だって、自分のために使いたい時間もあります。夫が積極的に動いてくれたらうれしいですよね。

専業主婦のママにだって、息抜きや好きなことをする時間は必要

自宅にて二人の子どもと
自宅にて二人の子どもと

 子どもが生まれる前は自分でライブを企画したり、歌の練習をしたり、ラーメンを食べに行ったりと自分の時間を好きなように使えていましたが、今はこの時間を捻出するのがしんどい。夫が休みの日に子どもを見てもらって出かけるなど、双方での調整が必要になります。そんな中、保育園の一時保育やファミリーサポートなどは便利だとは思います。しかし、実はとっても利用しにくい、と感じています。

 行政でもらったプリントに「○×保育園で一時保育の実施あり」と書いてあっても、当時の近所の保育園は、実際に電話してみてもいつも満杯。そもそもあまり積極的に受け入れていない様子でした。保育士の方々も保育の合間に電話対応しているのか、あまり親身に対応してもらえず、残念な思いをしたこともあります。

 また、利用申し込みが利用日の前日や数日前なので、事前に予定を立てて申し込んでおくことができないのも悩みでした。保育園の在園児が優先でしょうし、欠席があったり保育人数に余裕があったりした場合のみ受け入れるといった事情があるのかもしれませんが……。

 うちの子は卵アレルギーがありました。あるときママ友から一時保育専用のクラスがある保育園を教えてもらえたので、少し遠かったのですがすぐに登録に行きました。昼食は卵抜きにしてくださったり、こまやかにケアしていただけてとても助かりました。