4月からわが子も小学校1年生。感慨深い気持ちと同時に、遅い時間まで子どもを預かってもらえていた保育園との違いや、新しい環境からくるストレスに直面する「小1の壁」に不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。
 実際に小学生になると何が大変で、どのような準備をしておけばいいのか――。親も子どもも新生活をスムーズにスタートさせるためのノウハウを、過去に掲載して反響の大きかった記事からご紹介します。

【新年度準備特集】
第1回 名前スタンプ、お昼寝シーツ…保育園入園前の準備
第2回 お迎え後の夕飯、断乳、病児保育…職場復帰の準備
第3回 小1の壁をどう乗り越えた? 小学生ママ達の座談会 ←今回はココ
第4回 センスのいい雑貨店のような本格派手作りサイト2店
第5回 大人気サイト 園や学校グッズをかわいく手作り代行
第6回 手芸用品店に簡単発注 生地選んで「ママ手作り」感

【座談会参加者プロフィール】※昨年3月時点のもの
鹿島さん(仮名) 外資系企業勤務。子どもは小学1年の娘と、10カ月の息子の2人。フランス人の夫は育児に非常に協力的だが、仕事は多忙を極める。両親は関東近郊に住んでいるが、日々のお迎えなどでは頼れない。
竹田さん(仮名) 高校教員。小学1年の娘が1人。同じマンション内に自分の両親が住んでいる。夫は夜の帰りが早ければ夕飯を作って子どもに食べさせるなど、普段から育児に協力的。
杉山さん(仮名) 外資系企業勤務。小学1年の息子を育てるシングルマザー。海外出張が多く、そのときは関東近郊に住んでいる両親に預けるが、普段の生活では長年お願いしているシッターさんが頼み。

学校からもらうプリントの多さに驚き!?

日経DUAL編集部 皆さんにとっては1年前、入学したてのころは学校からもらってくるプリントの数に驚いたでしょう?

鹿島さん(以下、敬称略) 本当にノイローゼになりそうでした。

竹田さん(以下、敬称略) 重要なプリントとそうじゃないプリントが一緒になって、かばんにたくさん入ってきますよね。提出が必要なものだけちゃんとより分けてとっておかないと、他と紛れてしまうので大変でした。

 学校からもらってくるプリントには、大事な連絡事項が書いてあるもの、記入してすぐに子どもに持たせなくてはいけないもの、一度読めば捨てていいものなど、全部一緒になって渡されます。

 座談会では「最初は全部丁寧に読んでいたんですけど、そのうち、肝心なものだけ見ればいいことに気づきました。1年経った今は要領を得て、『ナナメ読み』ができるようにまでなりましたよ」という声も出ていました。

入学準備はどう対応?

―― 入学前に用意するものとして縫い物もありませんでしたか? 忙しいなかでどう対応しました?

竹田 私は何となく自分で作りましたが、学校に行ってみたら、みんな既製品のバッグとかランチョンマットとか買ったものを使っていたので、な~んだと。

鹿島 うちは子ども用アイテムがそろう「COLORFUL CANDY STYLE」という店で買いました。男子用、女子用で色々な柄があって、学校の指定サイズに合ったものが買えたり、同じ柄で全部そろえられたりするんです。ネットでも買えるし、おすすめですよ。

杉山さん(以下、敬称略) 私は全然作る気がしなくて「好きなの買ってあげる」って言ったところ、息子に「ママに作ってほしい」と言われてしまったんです。普段そんなことをあまり言わない子なものだから、慌てて4月に入ってミシンを奥から取り出し、作りましたよ。早めにやっておけばよかった……。

 子どもの入学に際し働くママの頭を悩ませるのが、学校で使うグッズの準備。靴袋、体操着入れ、給食袋、ランチョンマット、レッスンバッグ…等々をそろえるのは大変なうえ、縫い物以外でも、子どもの名前を記入しなくてはいけないものがたくさんあります。

 座談会の参加者の中には、名前入れのために女の子用のガーリー「テプラ」(KING JIM)やネットで買えるシールを用意したという人がいました。また、「鉛筆の名入れを文房具店などに頼んでおけばよかったと思いました。鉛筆はシールだとすぐ剥がれちゃうので」という人もいました。  

 さて、今だからアドバイスできる『入学までにコレだけはやっておきたいこと』として、次ページにある「To Do」を教えてもらいました。