「パパ・ママ」としての先輩から、ノウハウとアドバイスを得る

 2015年10月末、親コネクトのセッションの現場をのぞかせていただいた。開催は、平日の11:30~12:30の1時間。事務局が用意したランチを取りながら行われる。この日参加したのは約40人で、男女の比率はほぼ半々。ほとんどが育児中のパパ・ママ社員だが、中には「これから子どもを持つに当たり、話を聞いておきたい」と参加する社員もいる。

 今回のテーマは「教育・学校・受験関連」。子どもの塾・学校選びや受験を経験してきた「先輩」のパパ・ママ社員6人が、パネリストとして登壇した。あらかじめ「聞いてみたいこと」のアンケート調査が行われ、多く寄せられた質問についてパネリストが回答する、というスタイルで進められる。

 「おすすめの習い事は?」「就学前に平仮名を書けるようにさせておくべき?」「子どもに合う塾をどのように見つけた?」「学童保育の入所事情は?」「受験について、本人の意思をどう把握した?」「受験準備、親の負担はどれくらい?」――など、10以上の質問に対し、パネリストは自らの体験を語っていく。成功も失敗も、実体験を基にしたアドバイスは説得力があり、参加者は真剣に聞き入っていた。

 また、パネリストからは、「○○校の受験を考えている方はメールをください。詳しくお話しします」といったメッセージも。「いざとなったら相談できる人がいる」というのは心強いことだろう。

 そして、親コネクトを通じて浮き彫りになった課題や希望は、制度向上などにも役立てられている。

 「人事・福利厚生制度の整備に当たり、パパ・ママ社員の声を取り入れています。これまでに病児保育サービスの割引増や子ども手当の導入など、働く親のパフォーマンスを上げる支援制度を導入しています」(堀さん)

2015年10月末、親コネクトが主催した社内イベント「教育・学校・受験関連 for all ages」。先輩ママ&パパ6人をパネラーに、教育談義が繰り広げられた
2015年10月末、親コネクトが主催した社内イベント「教育・学校・受験関連 for all ages」。先輩ママ&パパ6人をパネラーに、教育談義が繰り広げられた