英会話、ダイエット… できないのはなぜ?
皆さんも、似たようなお悩みを一つくらいはお持ちではないでしょうか? 仕方ないですよね、忙しいですもの。スマホでの情報収集も必要だし。子どもは何度言っても言うこと聞かないし。仕事もなんだかんだ言って、なんとか締め切りは守れてるし・・・でも、本当にそうでしょうか?
「あたま(理性)では分かっている」けど「(感情が言うこと聞かず)○○できない」と考えると、なんだか納得感が高いようですが、アドラー心理学では全く逆に考えます。意識と無意識、理性と感情、心と身体、のように人間を分割して、相互が矛盾していると捉えることはしません。むしろ、それらは密接不可分な一体であるとする「全体論」と言う考え方です。
「全体論」に加えて、これまでのコラムでお伝えしてきた
■自己決定性 …人間は環境や過去の出来事の犠牲者ではなく、自ら運命を創造する力がある
■認知論 …人間は自分流の主観的な意味付けを通して物事を把握する
■目的論 …人間の行動には、その人特有の意思を伴う目的がある
■対人関係論 …人間のあらゆる行動は、相手役が存在する
といったアドラー心理学の理論を総動員して考えてみましょう。
私達は、本当は
「I will not ~ (~しようとしない)」
「I don’t want to ~ (~したくない)」
と思っている物事を、なんらかの言い訳をつくり出して
「I cannot ~ (~したくてもできない)」
という言い方に変えて、自分をだましているのです。