最初にお話を伺ったのは、年間200~300件の起業相談に応じる起業コンサルタント(R)の中野裕哲さん、日本ママ起業家大学(※以下、ママ大)・学長の近藤洋子さんのお二人です。地方に限らず「女性の起業」全般についてご解説いただきました。
男性的な起業は“戦う起業”、ママの起業は“育む起業”
日本ママ起業家大学・学長の近藤洋子さん
「一般的に言って、男性型の起業というと、社員を雇ってビジネス規模を拡大していくという志向。一方、女性の起業は小規模で、過剰投資はせず、生活や子育てなど足元をしっかりと守りながらビジネスを確立していく」と、中野さん、近藤さんは口をそろえます。
「男性的な起業が“戦う起業”だとすれば、ママの起業は“育む起業”だと言えます。ママは『社会性』『利益』の両方を得たいと思う傾向がありますね。その方針に沿いながら、ビジネスで月収30万円を目指す、という意味で、ママ大では『F30(Female30)』という言い方をしています」(近藤さん)
では、どんなビジネスを選べばいいのでしょうか?
「自分が独自のノウハウを持っているテーマを選びましょう。自分が好き、気に入っているというだけでどこにでもある商品やサービスを扱うのは、起業失敗パターンの一つです」(中野さん)
「最も大切なのは、その人ならではの『ミッション』。『自分は何をしたいのか』を突き詰めることです。ママ大で学ぶ人の多くは、自分のつらかった経験、何かを乗り越えた経験を、起業の核にしています。例えば、背の低さに悩んでいたママが『自分と同じように、小柄であることを前向きに捉えられていない人の役に立ちたい」と発想。身長155cm以下、洋服サイズが7号以下の人向けの企画を立ち上げ、『美小柄プロデューサー』として成功しているケースがあります」(近藤さん)
次ページから読める内容
- 「100%準備完了」を目指していては、いつまでも実現できない
- 必要な資金と運営コストを見極め、融資制度や助成金を活用
- 「起業ありき」の地方移住は、失敗するケースが多い
- 大事なのは「バリバリではなく、ほどほどに」という考え方
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