受講希望者の約8割が、ブログ・ホームページを見て来訪

ヨガヴィオラトリコロール・ハタヨガベーシックTTC修了。インストラクターの資格を取得
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 新規受講生を呼び込む最も大きな「集客ツール」となっているのが、ブログ、ホームページです。「鹿児島 ヨガ」でウェブで検索すると、小倉さんの教室は上から4~5番目に表示されます。SEO対策(検索エンジンで上位に表示されるようにする)は特にしていなくても、この地域にはヨガ教室が少ないため、ヒットしやすいのです。「子連れOK・駐車場無料」は希少なので、なおさら注目を集めます。

 「私のプロフィールにもある『大都市圏出身』という点に魅力を感じてくださる方もいらっしゃるようです。ブログでは、ヨガの良さを生かしたライフスタイルを提案してはいますが、私自身もまだまだヨガやライフスタイルの探求を続けている途中。その姿勢に共感してくださる方もいらっしゃるように思います」

 ヨガ教室に来る人々には、リラクゼーションとして「非日常」を求める気持ちもあります。「自分とは異なる世界の人と触れたい」「新しい価値観に出合いたい」というニーズに、小倉さんは無意識のうちに応えているのかもしれません。

公共機関、地域ネットワークも足掛かりに

海に魅かれ、20代で関西から九州へ移住。今は家族みんなでマリンレジャーを楽しむ
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 小倉さんの「ヨガインストラクター」としての活動は、いきなり「自宅で教室」からスタートしたわけではありませ。何しろ、縁もゆかりもない土地。まず着手したのは、ネットワークづくりでした。

 「地域の保健センターを足掛かりとしました。センターでは、サークル活動のためのスペースを借りることができ、メンバー募集の告知もしてくれます。育児中のママに呼びかけ、当初は3組くらいからスタートしました」

 宣伝効果はそれほど大きくはなかったものの、「地域内での認知度」と「教えるスキル」を高めた小倉さん。自宅で教室を開業後も、公共機関との連携は続けています。子育て支援センターの保育士さん達には、出産したママ達に教室の案内を配布してもらっているそうです。

 公共機関以外には、他のヨガ教室も訪問。インストラクターと仲良くなり、情報交換をしています。自宅近隣のダンススタジオにも挨拶し、そのスタジオでもヨガのクラスを担当することになりました。

 地域ネットワークを広げる活動には、医療系商社で働いていた時代の経験が生きています。新商品の導入や開発を行う部署でマーケティング・販促を担当していた小倉さんは、様々な部署、職種の人と連携していました。

 「新商品の開発のため、営業の協力を得て医院からニーズを聞いたり、系列会社の工場に足を運んで開発を効率化する方法を教えてもらったり。自分だけで考えずに外部に意見やアイデアを求める、協力を得てプロジェクトをスムーズに進める、といった働き方が身に付きました」

 目標を達成するために、周囲の人をうまく巻き込み、協力を得ることはとても重要。小倉さんが前職を通じて得たスキルは、そうした部分で発揮されているようです。

 最後に、小倉さんに、地方での起業を成功させる秘訣をお聞きしました。

 「その土地がすごく好きであること、自分がその土地での生活を楽しんでいることそのものが『商品』になり得ると思います。自分の生活を充実させて、自信をもってそれを伝えること、オリジナリティーをもってサービスを提供することが重要ではないでしょうか」