出産、保育園、小学校……子どもの成長に合わせて揺れる働くママの仕事への気持ちと家庭とのバランス。もっと子育てに時間を割きたい! もっと仕事に全力投球したい! 誰もが抱える悩みと揺れる気持ちに、2016年はスパッと決意を固めて進み始めてみませんか? そんな「揺れ」を乗り越えてきた先輩ワーママ5人の、両立ライフを支える10の法則を教えます。

【子育てと仕事の両立 私を支える10の法則 特集】
第1回 家事も好き!サマンサ執行役員ママ、定時退社の法則
第2回 ベンチャーWHILLへ転職 二人目妊娠ママの法則
第3回 介護と育児と昇進を同時に ヤフー本部長ママの法則
第4回 小学校の係にも積極的 わんぱく2男児ママの法則
第5回 夫とWシフト制で完全分担 ホテル勤務ママの法則 ←今回はココ

藤原智美さん ホテル インターコンチネンタル 東京ベイにてレストラン総合レセプション担当。担当部署にてアシスタントマネージャーを務める。飲食業を経て、2005年にホテル インターコンチネンタル 東京ベイに転職。レストランでのサービスを経験後、レセプション担当になって8年目。夫もホテルマンでシフト勤務のため、「1週間に顔を合わせるのは数回」の中で3歳の男の子を育てるWシフト勤務ママ

 毎日多くのゲストを受け入れるホテル。その中でも利用者が多いのは、やはりレストランだ。ゆったりした落ち着いた雰囲気とすてきなインテリア、そしておもてなしが行き届いたサービスの中で食事を楽しみたいと、宿泊客以外にも多くの人が訪れる。ホテルの後ろを支えるバックオフィスに対し、レセプションなどゲストと接する仕事はフロントオフィスと呼ばれる。いわゆる“現場”があるが、そんな現場にこだわって妊娠中から育休復帰後も、シフト勤務で現場で働き続けるのが藤原さんだ。週末ももちろん仕事というホテル業界で夫も働くため、「週にほとんど顔を合わせられない」生活の中で3歳の息子を育てている。しかし、それでも「今、毎日が楽しい!」と言い切る彼女の秘密を聞いた。

夫と顔を合わせるのは週1、2回。家庭もシフトで動いています

 ホテルは24時間休むことがありません。年末年始や週末は、特に忙しい時期。そのためサービス担当はシフト制で動いています。時間もシフトなら、勤務の日にちもシフト。毎週同じ曜日にお休みが取れるわけではないので、子どもを持つとバックオフィスと呼ばれるホテルを後ろで支えるデスクワークの部署に異動する人も多くいるのが、これまでの状況でした。

 でも、私は入社以来レストランのサービスやレセプションを担当し、ずっとフロント業務。日々お客様と接する“現場”が大好きで、できればずっと現場で働きたいと思い、1年間の育休復帰後も現場に戻ることを希望しました。所属するレストランのサービス部署では、子どもを持つ女性で現場に戻ったのは、私が初めて。働いているスタッフは20代後半が中心と若いので、「子どもを持っても現場でもやっていける」という前例になりたいと思っています。

 次のページでは、そんな藤原さんの「両立を支える法則」を紹介します!