頼りになるサイト、アプリ

■日本小児科学会「こどもの救急サイト」

http://kodomo-qq.jp/

 症状をクリックすると、対応を判断してくれるサイト。発熱、下痢、嘔吐など、気になる症状を選んで当てはまる項目をクリックしていくと、「救急車」「救急外来」「おうちで様子をみましょう」と判断してくれるサイトです。私も子どもが小さいころ、よく利用しました。一番のお気に入りのサイトです。

■東京消防庁「救急受診ガイド」 

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kyuuimuka/guide/08bl/

判定ツール。PC、スマホから利用可能。こちらは大人の場合でも利用できます。横浜市、千葉市などでも実施中。

■大阪市消防局「小児救急支援アプリ」

http://119aed.jp/baby7119/ *Androidのみ対応

 子どもの症状から「緊急性」を判断し、救急車を呼ぶべきか?救急相談すべきか?医療機関を受診するべきか?の判断をアプリで行うことができます(全国から利用可能)。

 大阪市内の方が医療機関を受診される場合は、近くの医療機関(大阪市内)をアプリが紹介し、ワンタッチで電話をかけることができ、地図表示もされます。平成28年度からは、iPhone版の公開と大阪府全域への拡充を予定しているそうです。さらに便利になりますね。

医師や看護師に電話で直接相談

 子どもの病気について、直接、小児科医師や看護師に相談できる電話相談窓口もあります。電話で伝えるときは、対面の診察よりも、より詳しく子どもの状態を伝えるよう意識しましょう。ここでも鍵となるのは「いつもと比べてどう違うか」です。

 お子さんの普段の様子は、どんな感じですか? 顔色、肌つや、おなかの張り、頭の固さ…。子どもの普段の様子、健康な状態の様子をつかんでおくと、いざというとき、上手に子どもの状態の変化を伝えることができます。

■#8000にダイヤル
子どもの病気について相談したいとき

http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

 短縮番号をプッシュするとお住まいの都道府県に転送され、子どもの症状に応じた適切な対処の仕方、受診する病院などのアドバイスを看護師(必要なときは小児科医師に)から受けられます。利用時間や曜日は自治体によって異なるため、事前にサイトをチェックしてください。深夜0時以降も実施している自治体は、30都道府県。心配な夜に、医療者に直接相談できる心強い味方です。

■#7119にダイヤル

救急車を呼ぶか迷ったとき
(24時間365日、実施は東京都・札幌市・大阪府・奈良県・和歌山県田辺市・横浜市のみ)

 「救急車を呼ぶかどうか、な(7)やんだら、119」と覚えてください。より緊急性の高い状態のときに使います。必要なときは救急車に転送されます。医療機関案内も随時更新されていますので役立ちます。

 電話をかけてから、頭の整理をしようとすると慌ててしまいます。先に子どもの状態をメモしておくといいですね。また、電話相談は、つながりにくい場合もあります。IP電話に対応していない場合もあるので、固定番号もチェックしておくといいですね。

【メモする内容】
 

 ✓ 具合が悪くなった状況や時間
 ✓ 現在の症状
 ✓ 子どもの情報(持病、かかりつけ病院、普段飲んでいる薬など)
 ✓ 応急手当の内容(行った場合)

 ほとんどの自治体では、子どもの病気についての冊子を配布しており、非常に役立ちます。自治体でもらえる書類は多いので、埋もれてしまいがちですが、出生届を出す際や、子どもの健診時に医療機関でもらった書類をもう一度チェックしてみてくださいね。

 必要なときにはためらわず受診する。そして、緊急性が低いと判断したら、様々なサービスを上手に利用して心配を取り除きながら、子どもにとって一番安心できる場所である自宅でゆっくりと過ごせるようになるといいですね。そうすることで、緊急性の高い病気やけがをした子どもが、必要な医療を受けられることにもつながります。

 わが子がいざ!という場面になったときにも、必要な医療を受けることができるのです。そのためにも、私たち親が、普段から知識を持つことはとても大切です。「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」では、主な子どもの病気「お熱、せき、下痢、嘔吐」などの症状で「すぐに救急に行くべきとき、自宅でみていても大丈夫なとき」を小児科医から習う講座をしています。3月に講座があります。ぜひホームページをチェックしてくださいね。

(文/中島夕子 写真/坂齊清)

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