これはもう、環境とかほとんど関係がない。つまり、恋愛したい人はどうしたって恋愛するし、必要じゃなくなっていく人は必要じゃなくなっていくし、しない人はしないから、あれこれ考えてもしょうがないのだ。自分が恋愛にたいしてどういう性格なのかを見極めるだけのことだと思う。

新しい欲望が自らに芽生えたら…

 そのうえで、もしいま考えることがあるとするなら、それは何だろう……。いざ自らに新しい欲望が芽生え、それを爆発させることが可能な状況になったとき(たとえば、子どもが自立して、夫に愛情がなくなったとき、とかですかね……)、心置きなーく革命を成就できるようにしておくこと、ぐらいなのかもしれませんね。平たくいうと、やっぱり自由にできるお金をあるていど確保しておくこと、でしょうか。子育てが終わり、もう顔も見たくないけれど経済の問題で一緒に住まわざるを得なくって、憂うつな顔をしている知り合い、もう、ほんとにすごく多いからなあ……。

 もちろん義務も役割も責任も、その遂行は言うまでもなく重要です。でも親としてのそれらが終われば、基本的に自分の人生は自分のものです。自分の気持ちに正直に生きる、とか言うとせせら笑われそうだけれど、でもこれは人間にとって根源的に大事なことだと思う。だからこそ、すごく難しいですよね。自分の人生は一度きり。できるかぎりストレスを少なく、そして後悔しないようにそのときそのときを選択していくしかないよな、とフレシネを飲みながら、なんだか遠い目をしてしまう今夜なのだった。

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