出産、保育園、小学校……子どもの成長に合わせて揺れる働くママの仕事への気持ちと家庭とのバランス。もっと子育てに時間を割きたい! もっと仕事に全力投球したい! 誰もが抱える悩みと揺れる気持ちに、2016年はスパッと決意を固めて進み始めてみませんか? そんな「揺れ」を乗り越えてきた先輩ワーママ5人の、「大変な毎日も、これがあるから乗り越えられる」という両立を支える10の法則を教えます。

【子育てと仕事の両立 私を支える10の法則 特集】
第1回 家事も好き!サマンサ執行役員ママ、定時退社の法則 ←今回はココ
第2回 ベンチャーWHILLへ転職 二人目妊娠ママの法則
第3回 介護と育児と昇進を同時に ヤフー本部長ママの法則
第4回 小学校の係にも積極的 わんぱく2男児ママの法則
第5回 夫とWシフト制で完全分担 ホテル勤務ママの法則

世永亜実さん サマンサタバサ上席執行役員。30人以上のプレスマーケティング部を取りまとめる。小2の長男と年少の長女の二児の母。管理職でありながらも、毎日18時には退社して、保育園のお迎えもするし、夕食にも力を入れる「家庭も仕事も」両立ママ

 若い女性に人気のファッションブランド、サマンサタバサ。ミランダ・カーなどを起用した広告も印象強いオシャレ最先端の会社で、30代にして上席執行役員を務め、30人以上の部署を率いる世永亜実さん。小学校2年生の長男と保育園年少の長女の2人の子どものママでもある。仕事中は「5分も席に座っていない」というくらい忙しいが、子どもの送迎も自分でし、夕飯も毎日手作り。家事・育児も自分がメーンとなって切り盛りしているパワフルママなのだ。そんな世永さんが、2016年もフル回転で駆け抜けるための秘訣とは?

“かわいく、楽しく、一生懸命”それが私の仕事ルール

 なんでこんなに走り続けていられるんだろう、って自分でふと思うこともあるんです。

 サマンサタバサがまだここまで有名じゃないころに転職して加わり、もう10年以上。明確なビジョンを持っていたというより、とにかく目の前の課題に次々取り組んでいくうちに、気づいたら多くのスタッフを抱え、「世永さんがロールモデルです」と言われるようになっていました。もちろんそう言われることは恐れ多いですし、ロールモデルであろうとは思っていません。このままずっと働き続けるのだろうか、と悩むこともあります。

 でも、女性にとって仕事で目標となる女性が近くにいるというのは、非常に大事なことですよね。会社は20、30代の若い女性が中心です。みんなやる気と元気に満ち溢れていて、結婚も出産もこれから。だからこそ、管理職だからかっこよく見せようというより、仕事と子育ての両立は本当に大変だというリアルなイメージを持ってもらおうと思って、私は隠そうとはしていません。

 18時になればミーティングの途中でも退社することもある。そういうことも含め、「だからこそ20代のうちにめいっぱい仕事にのめり込んで。経験を積んで、仕事を楽しんで。今があなた達の華なのよ」って話したりします。 

 次のページでは、そんな世永さんの「両立を支える法則」を紹介します!