夫の褒め言葉は天下一品! それがパワーをくれる

 とはいえ、仕事をしながらの家事と育児は常にフル回転。仕事の時間が自分の時間だと思っています。それ以外は、子ども達と家庭のためです。どれも自分がやりたいことだから「なんで私ばっかり」とは思わないのですが、やはり立場柄週末もイベントに出たり、国内外の出張もあったりします。そんなときは、前々から私がいない日の家族のスケジュールを紙に書き出しておくんです。その日に子どもが参加できるようなイベントやワークショップも探して申し込み、子どもにとっても充実した時間になるようにセッティングします。

 帰ってきたら、「ママ聞いてよ! すっごい面白かった。また行きたい!」と言わせたら私は大満足。どうせ出張に行かなきゃいけないなら、罪悪感だけで過ごしたくないですよね。

 出張でいないときは、子ども達の洋服は1日ごとにジップロックに入れて分けておき、その日の朝に自分で着られるように置いておきます。夫はとてもおしゃれな人ですが、任せておくと子どもの服は柄×柄になったり、だいぶチグハグになっちゃうんです。

 夫は、驚くくらいマイペースで、家事や段取りが苦手なんですよね。仕事では大活躍の人なのですが、どうやって仕事してるんだろうと思うくらい家庭ではマイペース。

 朝も私が洗濯や料理に走り回り、保育園児の長女の準備に手がかかったりしてドタバタして、「もう手伝って欲しい!」ってキーっとなっていて夫を探すと、一人でのんびりお風呂で半身浴してたことがありました。ダダダッて走って行って「バン!」って私が壮絶な顔でドアを開けても、「お~、どうした? 入る?」とか(笑)。もう怒るより力が抜けて笑っちゃいますよね。

料理は趣味。いつか「世永食堂」を開くことが夢
料理は趣味。いつか「世永食堂」を開くことが夢

 でも、夫はとても褒め上手で究極のポジティブなんです。私が味噌汁を作っただけで、「うまい! おまえ、この味噌汁で天下取れるよ!」って本気の顔で言いだすほど。洋服を選んでいるときにどちらがいいかと聞いても「どっちも似合うよ! ほんとにすてきな妻と結婚してよかったなぁ、俺。どっちを着てもサイコーだよ」とか(笑)。

 ここまでいくと、家事とか頼めなくて怒るより、こっちも頑張ろうって自然に思っちゃうんですよね。私の兄や母も、いつも肯定的で褒め上手でした。私がこんなにフル回転で頑張れるのは、そんな褒め上手でポジティブな人達に支えられてるからかもしれませんね。

世永さんの「私を支える言葉」

「No Rain, No Rainbow」
 ハワイのことわざらしいのですが、“雨が降らなければ虹はかからない”という意味。成功の前には、失敗や困難は当たり前だとポジティブに頑張れます。