おやつを活用する3つのルール
子どもなら誰もが大好きな「おやつ」の時間。そもそも、なぜ午後3時ごろに食べるお菓子などを「おやつ」というのか、あなたは知っていますか。
「おやつ」の「やつ」とは時間を指す言葉で、午後2時から4時までを表す江戸時代の言葉「八つ」のことです。この言葉が使われていた江戸時代中期ごろは、一日2食だったために、「八つ刻(やつどき)」に間食をしていました。そこで、この時間の間食を意味する言葉として「おやつ」が使われるようになり、やがて他の時間帯の間食も「おやつ」と呼ばれるようになりました(現在は「お三時(さんじ)」ともいうそうです)。
つまり、「おやつ」のもともとの目的は、栄養補給的な意味合いが強いのです。一日3食を取るようなった現代では、必ずしもそうではないかもしれません。私は、現代の「おやつ」は子どもにとっての「心の栄養補給」だと考えています。
例えば、子どもの昼寝の寝起きが悪いとき、「おやつだよ」と言うと、機嫌がよくなることがあります(わが子だけかもしれませんが…)。子どもが何かの理由で怒られてしまって落ち込んでいるときも、「おやつ」の時間をきっかけにして気持ちを切り替えられるときがあります。
このように子どもとのコミュニケーションのちょっとしたきっかけとして活用すると、一日の時間にメリハリがつくのです。もちろん、元気で機嫌がいいときも、「おやつ」の時間は楽しいものです。
では、ここで、わが家の「おやつ」の3つのルールを紹介します。