2016年、明けましておめでとうございます。日経DUAL編集長の羽生祥子です。
 DUAL読者のみなさんは、ご家族で温かいお正月をすごされているころでしょうか。

 昨年1年間は、DUALの記事を通して各世界のプロたちに出会うことができました。
 美容界では80歳にしてなお精力的に働き心身の美を与え続ける小林照子さん、児童文学界では子どもの力と素晴らしさを見守り続ける中川李枝子さん、33歳から絵本作家の道を歩み始め600点以上もの作品を発表してきたかこさとしさん、若い方では日本と海外を自由自在に飛び回り新しいアートや教育を体現するスプツニ子! さんなど。

 もちろん著名人だけでなく、企業、地域、保育園、学校の中で輝いている方にもたくさんお会いできました。
 そんな中でひとつ気が付いたことがあります。

子育ても仕事も、「今」を楽しめるという才能

 良い結果を生み出し、周囲を元気にする人生の達人たち。彼らの共通点は、「今」を邪心なく楽しめる才能があるということです。

 将来のことを心配しすぎない。子どもの道を先回りして準備しすぎない。
 直感より義務に気をとらわれすぎない。情熱より世間体を優先しない。

 言葉にすると当たり前のようでいて、実行するのは意外に難しいものです。目の前にある仕事を大切に集中できるひと。自分の体が動き、社会の役に立てること自体を楽しめるひと。家族との平凡な暮らしに感謝して、味わえるひと。

 そんなひとこそ、子育てや仕事で忙しい人生を、濃密に愛情深く生きられるのではないかと思います。

 2016年は、日経DUALの3年目の年になります。
 色々なお仕事や家族形態をお持ちの読者の皆さんが、おかげさまで毎月80万人近くもDUALに集ってくれています。DUALがそんな皆さんの元気の源となれるよう、家庭で職場で「今このとき」を楽しんでいる達人を今年もたくさん紹介していきたいと思います。

 DUAL編集部一同、2016年もどうぞよろしくお願い致します。

(2016年元旦 日経DUAL編集長 羽生祥子)