「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」受賞者 「35歳で人生のどん底を味わった」

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2016」大賞受賞者、トラストバンク代表取締役社長・須永珠代さん
「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2016」大賞受賞者、トラストバンク代表取締役社長・須永珠代さん

 続く「Special Talk 今年最も活躍した女性『ウーマン・オブ・ザ・イヤー2016』受賞者が登壇」では、安原ゆかり・日経WOMAN編集長と共に、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2016」大賞受賞者、トラストバンク代表取締役社長・須永珠代さんが登壇しました。須永さんは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」を立ち上げ、ふるさと納税ブームを大きくけん引した立役者。

 「新入社員の女性にお茶くみが強いられる」地方企業に入社し退職後、「30代で起業する」という夢を温めながらIT企業での過酷な労働に耐え、無職時代も経験しながら起業の夢をかなえました。「35歳、どん底のときに『今は、なりたい自分になる途中だ』と自分を奮い立たせた」という言葉に大きな拍手がわきました。

「魚住式スピーチメソッド」で学ぶ、説得力を高める話し方のコツ

 最後は、全体の司会進行を務めたフリーアナウンサー・魚住りえさんによる「Special Talk 説得力を高める『魚住式スピーチメソッド』」。話すスピード、声の高低、声の大小などを組み合わせを変えると、印象がどう変わるか、魚住さんのお手本と共に解説します。美しく話すために、口や舌を動かすといったエクササイズも全員で実践。

 会場から楽しい笑い声が上がるエクササイズを経て、頭もスッキリ。第1部の締めくくりとなりました。

立食パーティーは、登壇者や会員同士が華やかに語り合う場に

 第2部は、料理やデザートが並べられた会場に場所を移し、クリスマスムード満点の中で立食パーティーの開始です。「男性優位の時代に甘んじ、逃げ切れなかった男性のことは気にしなくていい(笑)。明日からは、本日学んだことを1つでも生かしてみてください」という石塚由紀夫・日本経済新聞女性面の編集長のスピーチで乾杯。登壇者や会員同士が語り合う、華やかな場になりました。

 参加者の1人、河島純子さんは新卒で独立行政法人に入り、来年で10年目。子どもは小学校1年、夫は海外赴任中のDUAL読者。

 「本当に濃い1日で『仕事でも家庭でも、自分の人生を決めていくのは自分』というメッセージに勇気づけられました。管理職になりたいかは未知数ですが、中堅職員として立場と経験が人をつくることを日々痛感しています。海外赴任の機会があることは夫婦で想定していますので、海外赴任も含めた、中長期的なキャリア形成を考えていきたいです。夫はまだ“モーレツ社員”の部分があるので、世の夫達に向けて、彼らの意識を変えるような記事をこれからも望みます!」と語ってくれました。

 今後、さらに詳しいリポートを掲載予定です。ぜひお楽しみに! 

おすし、パスタ、ローストビーフ、生ハム、各種オードブルや和洋中のお料理、デザートなどを楽しみながら、話が弾んだ
おすし、パスタ、ローストビーフ、生ハム、各種オードブルや和洋中のお料理、デザートなどを楽しみながら、話が弾んだ

(ライター/阿部祐子、撮影/大川 明)