料理研究家ワタナベマキさんといえば、ナチュラルでセンスのいいレシピだけでなく、肩肘の張らないライフスタイルそのものも人気です。ワタナベさんのキッチンはさっぱりと片付いていて、余計なものはないのに、実用一点張りでもない。ほっとして和めるのはダイニングに据えられた大きなテーブルのおかげか、それともさんさんと日の光が降り注ぐ大きな窓のおかげなのでしょうか。さて、その明るい台所で、ワタナベマキさんがやっとこ鍋で温めているのは、一度にたくさん煮た小豆を使ったおしるこ。野球が大好きな小学3年生の一人息子、つむぎくんの今日のおやつです。

(日経DUAL特選シリーズ/2016年1月収録記事を再編集したものです。)

新豆のシーズンには築地まで買い出しに

日経DUAL編集部 本日ご紹介いただくおやつはおしるこです。何か特別な思い入れや思い出があるのですか。

ワタナベマキさん(以下、敬称略) 私自身、豆が好きで小豆もよく炊くんです。おしるこは、これからの季節に温かいおやつとしていいかなと思いました。一度にたくさん小豆を炊いておくと、その一部を水で薄めておしるこにしたり、白玉にかけたり、うんと煮詰めてトーストにのせたり、本当に色々な楽しみ方ができるんです。

 そして、息子がお餅好きなので、うちにはお餅が常備してあるんです、一年中。お餅は便利ですよ、おなかの持ちもいいですし、子どもが朝寝坊したときなどの朝食にもしています。最近は玄米やあわ、ひえなどの雑穀の入ったお餅も売っていて、栄養的にもいいなと思って食べさせています。

―― お餅好きの小学生なのですね。

ワタナベ はい。つむぎといって、小学3年生です。

 では早速、つむぎも大好きなおしるこを作っていきますね。小豆は水洗いしてから一度ゆでこぼしてアクを抜きます。そしてまた鍋に入れ、柔らかくなるまで煮ていきます。1時間弱くらいでしょうか。小豆を煮るときは一度に一袋を全部、使ってしまいます。一度に作ってしまえば、あとは冷凍できるからです。途中、水分が少なくなったら差し水をしてください。

 小豆は普通のスーパーなどでも買いますが、晩秋の新豆が出る季節になると築地まで買い出しに行ったりもします。新豆のシーズンはワクワクしますね。

 小豆が十分に柔らかくなったら、2回から3回に分けてお砂糖を入れていきます。一度に砂糖を入れるのではなく、分けて入れることで、お豆にシワが寄らずにふっくらと炊き上がります

―― やはり甘さは控えめにしているのですか。

ワタナベ 特に控えているつもりはなくて、割としっかりきび砂糖を入れています。今回は小豆300gに対して半分の150gくらいです。でも甘さ加減はお好みで調節してくださいね。好みの固さまで水分が飛んだら、最後に、味が締まるので塩を入れます。

 あとはお好みで水を足して濃度を調整すればいいだけです。今日は、だいたい1.5倍くらいにしています。

―― そのお鍋は…やっとこですか。

ワタナベ そう、やっとこ鍋といって、日本料理店などでよく使われる取っ手のないお鍋。やっとこでつかむんです。重ねても場所を取らないので便利ですよ。

やっとこ鍋に、そのとき食べる分だけの小豆を入れ、温めるときに水で好みの濃さに伸ばしていく
やっとこ鍋に、そのとき食べる分だけの小豆を入れ、温めるときに水で好みの濃さに伸ばしていく

次ページから読める内容

  • 幼稚園まで食べさせなかった市販の菓子。小学校からは厳しく制限しない
  • 料理家の息子いわく「給食が世界一おいしい」
  • デザインの仕事をしながら悩んでいた

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