自分時間を持てていない人の8割以上が、自分時間が欲しい

 さて、現在自分時間を持つことができている人とできていない人の違いは何でしょうか?

 現在、自分時間を持てていない人に「自分時間は欲しいですか?」と質問したところ、「はい」と回答した人は82.8%。「いいえ」と回答した人はたった2人で、ほとんどの人が自分時間を持ちたいとは思っていることが分かりました。自分時間が欲しい程度を聞いたところ、49.5%の人が「週に1回程度持てるなら欲しい」と回答。「1カ月に1回程度持てるなら欲しい」(22.6%)、「週に2回以上程度持てるなら欲しい」(10.8%)と続きました。

約半数の人が、夫が原因で自分時間を作ることができない

 自分時間を欲しいと思っているのに、どうしてつくることができないのか。その理由を聞いてみたところ、「夫が忙しかったり、理解がなかったりで自分で育児・家事をしなくてはいけないから」と回答した人が最多の47.3%に。その他には「時間や心の余裕がないから」(43.0%)、「夫以外に預け先がないから」(25.8%)という声が。夫の協力が得られない、預け先がないという物理的な理由と共に、時間や心のゆとりといった精神的な理由も大きいようです。

 「義実家が近く、義母は母親は子育てに専念すべきという考え。協力はしてくれるものの、それ以上に口出しされるのが面倒」(37歳女性、子どもは2歳、教育・教育学習支援関係)、「一時保育等で時間を作るには予算が足りない」(41歳女性、子どもは年長、電気、電子機器)、「子どもが大きくなり手は離れたが、家事や家族のためにやらなければいけないことが増え、金銭面での余裕もなくなったため」(37歳女性、子どもは2歳と年長、情報処理・SI・ソフトウェア)という声も聞かれました。

 子どもの年齢別に見ると、「0歳」の子どもがいる人はやはり「授乳中だから」が50%と一番多く、「夫が忙しかったり、理解がなかったりで自分で育児・家事をしなくてはいけないから」「時間や心の余裕がないから」がそれぞれ31.3%と続きます。

 なお、「夫が忙しかったり、理解がなかったりで自分で育児・家事をしなくてはいけないから」「時間や心の余裕がないから」の二つは、どの子どもの年齢でもトップ3に入っています。自分時間を持てていない人は、子どもが大きくなったからといって夫が協力的になったり、自分に精神的な余裕が生まれたりするわけではないということでしょうか。

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 忙しい中でも、夫の協力などを得て自分時間を定期的に持てている人が約7割いることが明らかになった今回。さて、そこには一体どんな努力や工夫があり、「1時間以上~2時間未満」という時間の制約がある中でどんなことをしているのでしょうか。次回はよりリアルな読者の声をお届けします。

(文/平野友紀子 グラフ作成/コッコト)