子どもの年齢によって、感じ方が変わってくる作品

「僕は、役者さんには特に何か言ったりはしません。滝藤さんも広末さんも、お子さんがいらっしゃるので、ご自身の範疇でやっていただければと。ただ、滝藤さんは信吾役をつかもうと、安武さんとお話しされていましたね。彼も安武さんの無邪気さを見て、それを演技に取り入れていたと思います」

信吾役を無邪気な表情で演じた滝藤賢一さん
信吾役を無邪気な表情で演じた滝藤賢一さん

――広末さんは、いかがでしたか?

「広末さんには、『はなちゃん役のえみなは新人なので大暴れするかもしれません。覚悟してください』と言いました。そうしたら広末さんは、見事にえみなをコントロールしていました。子どもの扱いがとても上手でしたね。えみなの笑顔を引き出したのは、広末さんの功績です」

母・千恵役を好演した広末涼子さん
母・千恵役を好演した広末涼子さん

――本当の親子のようでした! えみなちゃん、とても自然な演技で、すごくかわいらしかったです。監督はえみなちゃんを絶賛しつつ、「怪獣」と呼んでいたと聞きましたが、それはどうしてですか!?

「僕が名付けたわけではなく、現場で自然と“えみな怪獣”と呼ばれるようになったんです。なぜ付いたかと言うと、彼女の出番が来ると、控え室から大きな声を出しながらやってくるんですが、それがだんだんと迫ってくる感じなんですよ(笑)。それで、『わぁ、怪獣が攻めてくる!』と、みんなで言っていたんですね。近づいてくるときは怪獣みたいでしたが、演技は全部一発OKで、本当にナチュラルで素晴らしかったです」

大物女優誕生!? 新人子役の赤松えみなちゃん
大物女優誕生!? 新人子役の赤松えみなちゃん

――撮影当時4歳のえみなちゃんが演じるはなちゃんが、千恵さんから食の大切さを教わる場面は、ママから子へと、小さい子にも分かりやすいように教えているので、この映画は、小さい子と一緒に見に行っても、子どもなりに理解できそうだと思いました。

「そうですね。子どもの年齢によって、感じ方が変わってくる作品だと思います。この映画を見た子ども達が、将来親になったときにまた見てほしいです。そのときも、きっとまた感じ方が変わっているでしょうね」