子どもや家事から離れ、仕事をする時間以外で自分自身のために過ごす「自分時間」。日経DUALが328人を対象に実施したアンケート調査によると、定期的に自分のために時間を持てている人は全体の約7割に上ることが分かりました。ただし、その内訳を見てみると、2歳、年少、年中、年長の子どもを持つ人は約71%~76%が自分時間を持てていたのに比べ、0歳は56.8%、1歳は62.1%にとどまります。子どもが小さいうちはお世話が大変だったり、自分もおっぱいが張ったりと、子どもを預けて自分時間を持つのに様々な制約があるものです。
 そこで、今、自分時間を持つことができている未就学児のママ達3人を取材。そこにどんなハードルや悩みがあり、どんな努力や工夫をしているのか詳しく教えてもらいました。今年こそ自分時間を持ちたい!と考えている人にヒントになりそうなママ達の事例を紹介します。

【自分時間の作り方&楽しみ方特集】
第1回 自分時間がある人は約7割 夫の協力が不可欠!
第2回 生活費が折半なら、子育ても折半 保育園ママ達の工夫 ←今回はココ
第3回 小学生ママ達が自分時間を作り出した生活習慣
第4回 自分時間の実現で夫を味方に付けた体験者ノウハウ
第5回 夫の協力がない人はどうしてる? 読者の自分時間

夫には頼れない……。そんな中、自分時間のために実践していること

【Aさんの場合】……35歳、IT関連勤務。子どもは5歳の娘と1歳の息子

 結婚10周年を迎えたばかりのAさんは、第2子が1歳3カ月のときに育休から職場復帰し、時短を取得しながらIT関連企業で働いています。

 夫は仕事が忙しく、平日はほとんど家事や育児に協力することができません。休日は掃除や料理などの家事を手伝ってくれますが、おむつ替えや着替え、食事、お風呂、寝かしつけなど基本的な子どもの世話はAさんが担当。そのため、夫に長時間子どもを預けるのが難しい状況です。

 夫に頼ることができないAさんが自分時間を持てるようになったのは、下の子が保育園に入った1歳過ぎのころでした。

【次ページからの内容】
・子どもが小さくても、意識的に自分時間を持っているママ達のマイルール
・夫の協力が得られないAさんが工夫していることとは?
・夫の協力を引き出したBさんの努力って?
・祖父母が身近にいても、なかなか自分時間を作るのが難しいCさんが心がけていること