保育園まで片道徒歩40分。2つの難所はあれど、楽しい通園路

―― 徒歩40分とのことですが、保育園の送り迎えは亜矢子さんが担当されているのですか? 結構距離がありますよね。

亜矢子さん 遠いですよね。でもね、楽しかったんです。

―― 楽しかった!?

亜矢子さん ドキドキする信号は2カ所あったんです。いつも交通整理の方がいる信号は、声をかけて渡らせてもらえる。もう1つの時差式信号は、音楽が鳴るわけでもなく、渡る手がかりがない。いつも「誰か来ないかな」という感じでね、誰かが渡るときに一緒に渡っていました。でも、その“難所”を越えてしまうと、背中にこころ、おなかの中に響の2人を抱えながら「あ~る~こ~う、私は元気♪」って歌ったりしながら、行きは下り、帰りは上りの道を送り迎えしていました。それが、すごく楽しかったんです。

誠さん 住まいの目の前に、英才教育系の保育園もできたんだよね。

亜矢子さん そう! 100人以上待ちの人気保育園でした。でも私は、見ることはできないけれど、見学したとき感じた雰囲気が暗かったので「何となく、嫌だな」と。対応がちょっと事務的過ぎて「大丈夫かな?」というところもありましたし。今通わせている保育園は、先生も明るいし、子ども達も明るい感じがする。遠くても、預けたのは正解だったと思っています。

* このインタビューは2014年12月に実施したものです。

(ライター/阿部祐子、撮影/鈴木愛子)