自転車での送迎は「楽しい」

――疋田さんは、7歳、5歳、2歳のお子さんがいらっしゃいますね。以前は歩いて通園されていたとお聞きしていたのですが、ここ数年は自転車で通園されているとのこと。なぜ通園に自転車を使おうと思ったのですか?

 理由を一言で言うと、2つの楽、つまり「楽ちん」と「楽しい」から。特に「楽しい」ですかね。子どもと自転車に乗っていると、その時間はじっくり話ができますし、子どもの成長を肌で感じることもできます。

 例えば2歳の娘は犬がいるとすぐに指さして「わんわん」と言います。また「あか、あか」と言っているので、何のことなのかと見回してみると、そこにポストがありました。なるほど、今、色に興味がある時期なんだなと思いました。このように、子どもの成長を肌で感じられるということは、とても大切なことだと思います。また、歩くよりも通園にかける時間を短縮することもできます。朝の時間は貴重なので、その点でも徒歩より「楽」になりましたね。

 しかし「楽しく」て「楽」だとはいえ、安全性は確保する必要があります。そのカギを握るのがチャイルドシートです。以前は、ハンドル部分にチャイルドシートを引っかけるタイプが主流でしたが、これだとハンドルがふらついて慣れないと危なかった。しかし現在は、ハンドルの真上にチャイルドシートを設置するものが多いため、ハンドルもふらつかなくなっているんです。

アンジェリーノプティットe(ブリヂストンサイクル)のチャイルドシート。ハンドルの中央にチャイルドシートが配置されているのが分かる
アンジェリーノプティットe(ブリヂストンサイクル)のチャイルドシート。ハンドルの中央にチャイルドシートが配置されているのが分かる

――チャイルドシートの位置が重要だったんですね。でもチャイルドシートって、子どもが大きくなったら要らなくなりますよね。数年のためにチャイルドシートを買うのは、ちょっともったいないような気もします。

 確かに、送迎が必要な期間が終わると、「子乗せ」は不要になりますね。もったいないと思う気持ちも分かります。でも、最近の自転車はそこもちゃんと考えられていて、「子乗せ」を「カゴ」に付け替えられるようになっているんです。自転車に大きなカゴが付けば、お買い物をするときも便利ですよ。たくさんの荷物を入れてもふらつきません。で、子乗せはヤフオクで売る。これならもったいなくないですよね。

アンジェリーノプティットeのチャイルドシートは、バスケットに変更できる
アンジェリーノプティットeのチャイルドシートは、バスケットに変更できる