プロが伝授！ 勝負スーツ今さら聞けない基本ルール

　そんなわけで、悩めるDUALカップルの代表、編集長からやや大雑把な注文を頂きました私。

　「いったい、オシャレといっても何を着ていったらええんか。ああメンドクサ」と心の中でつぶやいたあなたに捧げるビジネスファッション講座、始めさしてもらいます。

TPOが大事と言われても

　よう言いますよね、ファッションで大事なのはTPOだ、と。「Timeは時間」、「Placeは場所」、「Occasionは場面」です。つまりTPOに合った服を着ればいいわけなんやけど、服のどこにもTとかPとかOとか書いてません。いくら大事や言われても「だからどうした」という気にもなります。

　そこで取り出すは、「たかぎ式度数表」。何の度数かというと、フォーマル度です。

　一番上の10度が、夜の正礼装のホワイトタイ＋テールコートや白いディナージャケット、分かりやすく言えば結婚式の新郎のあのカッコですな。一番下が結婚式のその夜のシーツの中の二人、一糸まとわずの姿が０度。

シーンごとにどんなアイテムを選べばよいかが分かる「たかぎ式度数表」、印刷してワードローブをチェックすると便利です。

　で、会社や仕事関係の服装を選ぶときには、だいたいこの表の6〜8度くらいのところを考えておけばいいわけです。もう少しカジュアルでもイケる、というなら5度まで入れてもよろしいな。上着とパンツ、シャツに靴と、必要なアイテムを全部同じ度数にそろえておくだけで、「おしゃれの常識」から外れてしまうことはありません。これがファッションの基本、シンプルですやろ？