子育てにも仕事にも応用できる。バイオリズム・マネジメント

 自分のバイオリズムを知るために、私達は何から始めたらよいのか。

 「まず皆さんにお薦めしているのは1カ月の予定を一目で俯瞰できるマンスリータイプの手帳を用意すること。そして毎日“今日の私”を振り返って自己採点する。これを3カ月続けてみてください。自分の心と体のリズムがつかめてくるはずです」

 “今日の私”は「○×△」の三段階で評価する。

【“今日の私”三段階評価の方法】
 「イケてる! 可愛い! 好き」= ○
 「まあまあ」= △
 「嫌い」= ×

 「全く同じヘアスタイル、同じメーク、同じ服装でも、鏡に映る自分を『今日の私、何だかイケてる!』と愛おしく思える日があるかと思えば、不意に車窓に映し出された自分の姿から目をそらしたくなる日もある。きっと誰もが感じているでしょうが、“同じ私”なのに不思議ですよね」

 まずは自分自身のバイオリズムを把握することが初級レベル。女性特有のホルモンと自律神経のリズムと上手に共存できれば、自分自身を処する方法と折り合いをつけられるだけでなく、仕事にも活用できる。×の周期には大事な決断やアポイントをなるべく避けたり、○の周期に備えて心の準備をしたり……。

 また、女性同士のチームで仕事をする職場においては、お互いのバイオリズムを把握し合い、「今週の私は×の周期。元気いっぱいのAさん(○の周期の人)の力を借りたい」と申し出てみる。逆に自分が○なので×の人を支えようとサポートに徹するといった応用も可能だ。

 あるいは、上司と部下の関係であれば「今週はBさんに無理をさせない」という配慮にもつながる。こうした小さな気配りが信頼関係を生み、仕事にいい影響を及ぼす。その結果、皆がそれぞれの力を発揮できる職場環境を生み、いい効果につながっていくのだという。