2015年11月29日(日)、ホテルオークラ神戸(神戸市中央区)で開催された「WOMAN EXPO KOBE 2015」。日経DUALは「人気連載陣が語る『子育ては大変!でも楽しい!~仕事と子育て 両立の秘訣~』」と題し、今井絵理子さん(アーティスト)と山口照美さん(大阪市立敷津小学校校長)のトークショーを主催しました。300人を超える観客を前に語られた、仕事と子育てに関する本音トークの内容をお伝えします。(司会は羽生祥子日経DUAL編集長)
──今日は日経DUALの人気連載を執筆されている、今井さんと山口さんに、たっぷり仕事と子育てのお話を伺っていきたいと思います。
「障がいもひとつの個性」というコラムを書いていただいているのが、今井絵理子さんです。先ほどから自然な手話でお話いただいていますね。今日はお子さんも会場にいらしているんですね。
今井さん(以下、今井) はい。息子は生まれつき耳が聞こえないので、手話でコミュニケーションをしています。名前は礼夢(らいむ)、小学5年生です。今日の衣装は礼夢が決めてくれたんです。
――SPEEDのメンバーとしてデビューされたのが、12歳! もう20年になるんですね。今は音楽活動と親子向けのイベントをなさっているそうです。
今井 ボランティアで各地のろう学校や特別支援学校などを回って、音楽の楽しさを伝える活動をしています。
――そして、山口照美校長先生、大阪市の公募によって任命された民間校長です。日経DUALの創刊と同時に「ママ世代 公募校長奮闘記」というコラムを書いていただいています。山口先生のお宅にも小さいお子さんがいらっしゃるんですよね。
山口さん(以下、山口) 3歳の息子と小学2年の娘がいます。今のわが家の最大案件は、息子の「おむつはずし」。あったかくなったらはずそうと思っていたら、いつの間にか寒くなっていて。この事態をどうするか、頭を悩ませています。
――3歳って、かわいい時期ですよね。
山口 大きくならないでほしいくらいです(笑)。
――私も小3の長女と小1の長男を持つ2児の母でして、母親としては、学校に注文をつけたくなるときがあります。山口先生のコラムを読んで、教育を提供する側の視点に立ってみると、親が学校に求めてばかりじゃいけないんだなと勉強になります。
山口 小中学校の先生はアピール下手で誤解されることもあります。子ども達のためを思って頑張っているんだよ、ということを知ってもらえたらうれしいです。