泣き出す子ども、怒り狂う母、お教室で見た驚きの光景

 受験に向けて通い始めたお教室。どんな内容だったのだろうか。

中井さん うちは年少の秋からお教室に入っていたのですが、2年間準備があった分、ゆっくり学校見学をしたり、わが家の受験方針を決めたりできたのでよかったです。毎週土曜日に朝9時から夕方6時まで通っていましたが、いろんなプログラムがあって楽しそうでした。

柚木さん うちは土曜日2時間だけですが、1年間しか通わなかった分集中して取り組めた気がします。やっぱり先生方はプロなので、分からないことがあったらすぐ聞くようにしました。夫も何か分からないと、すぐにお教室に電話して聞いてましたしね。ビデオやメモを取りながら見るときもありましたよ。

中井さん 後ろで授業を見学していたのですが、いろんなお母さんがいましたよね。中には、子どもが答えを間違えると、子どものところまで行って「なんでできないの!」ってぶったり! もちろん先生は止めますけど。でも、きっと代々家族は慶應だから合格させなきゃいけないとか、そういう重いものを抱えていたであろうお母さん達は、見ていて気の毒になっちゃいました。

柚木さん 落ちても当然、くらいの気持ちで臨んでたので気楽でした。それに先生からも子どもを褒めるように言われますし、どうやって声をかければいいか授業を見学していると分かってきます。毎日子どものいいところを見てちゃんと褒めてあげられるようになったのは、私にとっても学びでした。受験で向き合ってみて、子どものすごいところをたくさん見つけてあげられるようになりました。