キャリアも2人目も考えるゆとりをくれた親のサポート

棒田 一方で、女性がキャリアを積んでいくには、家族のサポートは不可欠ですよね。仕事をしていく上では、近くに住む家族のサポートは助かりましたか?

Cママ 私は子どもが小さいときに離婚したため、年子を抱えて生活費を稼ぐには、母の手助けなしでは無理でした。父も亡くなっているので、子どもが小さいときは私が保育士や電気工事士として深夜まで働いて家計を支え、母がママ役で子どもを見てくれていました。母は母なりの教育論があり、私の子育て方針と違ってぶつかった時代もありましたが、何度も話す中で『もう話すべきことはちゃんと伝えているから、預けている以上は母にお願いしよう』と割り切れるようになりました。

 自分とは違う視点で子どものいいところ、悪いところをちゃんと見てくれている人がいるのは、子育てでも心強いです。子どもの成長にも良かったと思っています。

親と子育て方針でぶつかっても、自分とは違う視点で子どもを見てくれることも心強かったというCママ
親と子育て方針でぶつかっても、自分とは違う視点で子どもを見てくれることも心強かったというCママ

棒田 Cさんは今は再婚されたんですよね? 再婚相手の方とお母様の関係はどうですか?

Cママ 今の夫は私の状況をすべて理解して結婚してくれたので、母ともとても仲がいいんです。母も『こんな状況で結婚してくれたんだから、彼を大事にしなさい』と、私より彼の肩を持つくらいなんですよ(笑)。

棒田 Hさんは、奥様がこれから仕事復帰されるということですが、その準備はされていますか?

Hパパ 妻は予定を少し早めての復帰を今検討しています。泊りがけの出張もある仕事なので復帰すれば保育園の送迎など私も分担する予定ですが、私も時々残業があります。ですから、まだ復帰まで時間のある今のうちから、妻が出張のときは保育園への送りは私、お迎えは私と義理の両親で分担しながらやる、というようなことを両家で話し合うようにしています。今でも妻がいなくても娘と私で義理の実家に遊びに行くくらい仲がいいため、妻が出張のときもきっと連携を取ってやっていけるなと思っているので、妻を仕事に快く送り出せます。

棒田 どうしても仕事の残業や出張が重なるときに、代わってくれるご家族がいるのは安心ですね。奥様の復帰も快く笑顔で応援できますね。