活躍中のLINEスタンプクリエイターからアドバイス

 会場には、LINEスタンプクリエイターとして活躍中のお二人もいらっしゃいました。「真顔で追いつめるスタンプ」を作成したsyakoさんは、LINE Creators Marketの売れ筋を一カ月間研究し、絵を描く練習をしてスタンプを作成したとのこと。現在は、自身のキャラクターを使ったゲームを作成する会社を立ち上げたそうです。「40個作るのは大変ですが、売れるといいことがあるので頑張ってほしい」と参加者を激励していました。

「真顔で追いつめるスタンプ」のsyakoさん(中央)
「真顔で追いつめるスタンプ」のsyakoさん(中央)

 「自分ツッコミくま」を制作したナガノさんは、イラストレーター。筆ペンで紙に書き、スキャンして作ったそうです。白いほうが好き嫌いがなく、トーク画面の背景がにぎやかでも見やすいと考えたとのこと。これ以外にも10種類以上のスタンプを作っています。「スタンプは今たくさん出ており、偶然かぶることもある。自分が考えて自分で作ったと言えるものを制作したほうがいい」とナガノさん。

「自分ツッコミくま」のナガノさん(左)
「自分ツッコミくま」のナガノさん(左)

 ここでLINE杉本さんよりアドバイスが入りました。売れるためにはマーケティングの考え方は大切で、特にスタンプの並び順は売り上げに影響するのだそうです。スタンプのページを開くと、スマホでは8つ表示されるので、ここにイチオシのスタンプを並べるといいとのこと。そう言われれば、確かにスタンプを買うとき、最初に目にするスタンプを購入の決め手にするように思います。

サインペンで描いた絵をスマホで取り込む

 さて、いよいよ制作です。初めに、サインペンで紙に絵を描きます。今回はお試しなので、1つだけ作成しました。中高生受けを狙って「り(了解)」の文字を入れてみましたが、どうでしょうか。

 絵が描けたらスマホで取り込みます。「Adobe Capture CC」というアプリを使うと、サインペンの線をデジタルデータに変換してくれます。

「Adobe Capture CC」を使って取り込む。画面下のバーをスライドして実物に近い線になったら、シャッターボタンを押す
「Adobe Capture CC」を使って取り込む。画面下のバーをスライドして実物に近い線になったら、シャッターボタンを押す