ほろ酔い気分を学習するならそば屋に限る

 実は息子は今日が日本酒デビュー。うかがった「江戸蕎麦 一策」は日本酒が充実している。カウンターの奥には地酒の逸品がずらり。聞けばご主人の出身地・静岡と女将さんの出身地・山形から取り寄せているという。

 燗を付けるならと、勧められたのは山形の地酒「朝日鷹」。銘酒「十四代」で知られる高木酒造の本醸造酒だが、地元でしか流通していないので貴重だ。ふくいくとした香りが燗で膨らみ、なおかつさらっとしてキレがいいからスイスイ飲める。初心者の息子も「日本酒って、好きかも」と味わいつつ飲んでいる。

 だしのうま味たっぷりで甘く仕上げた卵焼きは、何も付けずにそのまま食べてほしいとご主人。だしで煮含めたオリーブといい、浅漬けのザーサイといい、おいしいjこだわりのあるそば屋さんだ。地元にあるのがうれしい。そしてタイミングよく出てくるそば。これが肝心。

 ほろ酔い気分で心も体も温まったところに、きりっと冷水でしめたそばがうまい。今日、父さんが君に伝えたかったのは、この「ほろ酔い」の気分かもしれないと思った。

左/ワインに合うオリーブ、いや、これは日本酒に合うオリーブなのだ。 右/浅漬けのザーサイ。厚く角に切ってあるから食感がなんともいい
左/ワインに合うオリーブ、いや、これは日本酒に合うオリーブなのだ。 右/浅漬けのザーサイ。厚く角に切ってあるから食感がなんともいい

左/そして卵焼き。「デザート感覚でつまんでください」とご主人。 右/からりと揚がって中はじゅわっ。季節の牡蠣の天ぷら
左/そして卵焼き。「デザート感覚でつまんでください」とご主人。 右/からりと揚がって中はじゅわっ。季節の牡蠣の天ぷら

江戸蕎麦 一策
東京都狛江市岩戸北4-15-12
Tel:03-5761-5023
営業時間:昼:11時30分~14時30分、夜17時30分~21時
定休日:火曜、第2・4水曜日
お店情報はツイッターをチェック