工作などの遊びのブースでは、「木工作カード立て」を作ったり、大きなしゃぼん玉の中に入る「夢のしゃぼん玉」、地域の皮革技術センターで使わなくなった革を譲り受けてブレスレットを作る「ひ革工房」のほか、箱の中をのぞくとビルが立体的に見える「びっくり3D BOX」、穴の開いたものと開いていない2つの風船を組み合わせて作る「東京 DeMe 金魚」など、親子で楽しめるものばかりだ。

夢のしゃぼん玉に大喜び
夢のしゃぼん玉に大喜び

革で作るブレスレット
革で作るブレスレット

児童館が提供する“遊び”はハイレベル

のぞくと3Dに見えるのが不思議
のぞくと3Dに見えるのが不思議

大人気だったDeMe金魚
大人気だったDeMe金魚

 児童館に子どもを連れていったことがある人なら知っているだろうが、児童館が提供している遊びは侮れない。特に工作系の遊びは、工作室が充実しているところが多く、ふらっと子連れで行っても親子で十分に楽しむことができるのだ。もちろん、そういった工作系の遊びのブースも大盛況で、どこも親子でごった返していた。

 このイベントを主催する児童健全育成推進財団の依田秀任事務局長はこう言う。

 「全国に約4600カ所ある児童館のうち、半数に当たる2700カ所以上に学童が併設されています。児童館と学童は切っても切れない関係です。ところが、全児童対策として子供教室と学童を一体化させる流れがあります。子ども達の放課後の居場所を、小学校の中で完結させる形がトレンドになり、放課後子ども総合プランはこれを加速させています」

 また依田氏はこう続ける。

 「子どもの放課後の過ごし方が大きく変わりそうな転換期に、本来、地域の子ども達が遊ぶ施設、居場所として児童館のあるべき姿を取り戻そうというのが、今回の大会のテーマ『じどうかんルネサンス』でした。2日目に開催したイベント『遊びの城』は、2500組もの親子にご参加いただき大盛況でした。児童館や学童の機能や役割を問い返しながら、今後も発信していきたいと思います」

* 次回以降、今後、子ども達の放課後がどう変化していくのか、依田事務局長から聞いた話を2回に分けて紹介していきます。