狭い所に隠れるのが好きな猫の習性をプランに反映

 一方、猫は狭い所に隠れたがる習性がある。そのため石井さん宅のように、階段状のボックス収納を置いておくと、猫達の絶好の隠れ家になるのだ。

「ボックスに小さな穴を開けておくと、カラダの一部が見えて楽しめます。猫達は頭が見えさえしなければ、隠れている気になりますから。それと猫も歳を取ると棚から落ちてしまうこともあるので、落下防止用に草むらの形の柵などを設けると、インテリアとしても楽しいでしょう」と、河崎さんは将来も見据えた工夫を提案してくれた。

ボックス収納をよく見ると、大きなカラダの猫が隠れているのが小穴から見えていた
ボックス収納をよく見ると、大きなカラダの猫が隠れているのが小穴から見えていた

玄関を入ると、正面に小さな窓が。「仕事から帰ってきて、小窓から猫がこちらをのぞいているのを見ると疲れも吹き飛びます」とご主人
玄関を入ると、正面に小さな窓が。「仕事から帰ってきて、小窓から猫がこちらをのぞいているのを見ると疲れも吹き飛びます」とご主人

収納の下にも猫が通る小穴を配置。上には飼っている猫がモデルのぬいぐるみが。「専門のお店で作ってもらったものです。もういなくなった子も含めて16匹います」(石井さん)
収納の下にも猫が通る小穴を配置。上には飼っている猫がモデルのぬいぐるみが。「専門のお店で作ってもらったものです。もういなくなった子も含めて16匹います」(石井さん)

床や壁の素材は汚れや傷に強いタイプを

 ペットと暮らす住まいでは、床や壁など手足に直接触れる部分の素材選びも重要だ。「床は通常のフローリングだと滑りやすく、犬が腰を痛めることもあります。クッション性があり、ペットの足をしっかりグリップする『ファブリックフロア』タイプがオススメです」(沢辺さん)

 猫のいる家では、壁の爪トギ対策も欠かせない。通常のクロスは引っかかれると破れやすく、一度破れると集中攻撃を受けやすいという。腰までの高さの板を貼る腰壁を付けても、それ以上の高さまで引っかかれたり、腰壁自体が傷付くケースも。

「表面が硬くて傷付きにくく、汚れても水拭きや洗剤ですぐに落とせる『ペット対応クロス』があります。通常のクロスと同じ価格帯で採用できるものもあるので、猫の居どころとなる全部屋にオススメです」(河崎さん)

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