リビングの吹き抜けにも張り巡らされるキャットウォーク
吹き抜けを見上げると、梁のようなものが見えるが、これもキャットウォーク。よく見ると壁に通り抜けのための穴が開いていて、そこから猫が現れて「梁」の上を悠然と歩いている。1階にはパイプでデザインされたはしごが設置されているが、人が登って掃除をするためのものだそうだ。
「猫は高い所が好きなので、高い場所に居どころを用意してあげたいのですが、普段は掃除ができるように、またいざというときにつかまえられるように人間の手が届くようにしておく必要があります」(河崎さん)
石井さん夫妻は結婚してマンションに住んでいたが、捨て猫を保護しているうちに数が増え、震災や近隣火災の危機を経験したことから、猫たちを守るために安心して住める家を建てることを決めたという。
「ハウスメーカーをいくつか当たりましたが、積水ハウスさんは話を伝えるとすぐその場でスケッチを描いてくれて、私達の希望をほぼすべて受け入れてくれました。棚板を壁に付けるのも、金具を使わずにできると聞いて『ここに頼もう』と決めたのです」と石井さん。