もうすぐ年末。今年も様々な家電が登場し、話題になりました。その中でも、DUAL世帯に本当に役立つ機能を持つ家電は何なのか。連載「賢く買いたい!共働き必携家電の選び方」でおなじみの家電コーディネーターの戸井田園子さんに、DUAL世帯に役立つ家電製品を、4つのジャンルに分けて選んでいただきました。名付けて特集「共働きの強い味方 注目!DUAL家電2015」。取り上げるジャンルは「ママにごほうび家電」「洗濯機」「掃除機」「調理家電」です。今回取り上げるのは「洗濯機」。どうしても洗浄力に注目してしまいますが、「子育て中の共働き世帯が注意すべきは乾燥機能」だと戸井田さんはアドバイスします。さて、戸井田さんが選んだ洗濯機は?

【注目!DUAL家電2015 特集】
第1回 注目!使う場所を選ばない「ママにごほうび」家電
第2回 2015年「洗濯機」選び 共働きは乾燥機能に注目 ←今回はココ
第3回 共働きの「掃除機」選びは異なるタイプ2台体制で
第4回 他のことをする時間を生むほったらかし「調理家電」

計画的に洗濯するには、乾燥機能が重要

 家事を大きく分類すると、
(1)ゼロからつみあげていく「プラス家事」
(2)汚れたものを元の奇麗な状態に戻す「リセット家事」
 という2種類に大別できるということは、こちらの記事でもご紹介した通り。「プラス家事」はスキルや個性によって仕上がりが変化しますが、「リセット家事」は誰がやっても大抵同じ仕上がりになります。そのため、リセット家事は、比較的サービスや家電に代行させやすいと言えます。「洗濯」は代表的なリセット家事ですから、積極的に機械に代行させてしまいましょう。

 さて、イマドキの洗濯機を見ると、洗う機能にはさほど差がありません。そこで着目すべきは、乾燥機能! 「DUAL世帯であれば、洗濯機の乾燥機能にこそ投資すべき」というのが、私の提案です。

 洗濯は天気や環境に左右されやすく、計画的にできない家事。ですから、夫婦とも仕事に出かけるデュアラーの悩みの種にもなりやすいのです。

 しかし、洗濯から乾燥まで自動でやれる洗濯機があれば、天気や環境に影響されずに計画的に洗濯ができるようになります。

 特に幼稚園や保育園に通っている子どもがいるご家庭では、急いで子どもの服を乾燥させなければいけないというシーンは多いはずですから、乾燥機能は欠かせません。

 そして、忙しい共働き世帯にこそ、乾燥の仕上がりの良さは大事。乾燥機能を備える洗濯機でも、乾燥のあとで取り出すと、服がシワだらけということではアイロンが必要になり、かえって手間がかかります。その点、「風アイロン」のような機能を備えていれば、形状記憶シャツ程度はノーアイロンでOK。手軽さがまるで変わってきます。

 乾燥機能つき洗濯機というと、ドラム型をイメージする方が多いかと思いますが、昔ながらのタテ型洗濯機にも、乾燥機能を備えたものはあります。乾燥時の電気代やシワの残り具合はドラムほど優秀ではありませんが、汚れを落とす力は、タテ型の洗濯機のほうが強いため、スポーツをやっている中高生のがんこ汚れを落としたい人にはこちらのほうがおすすめ。子どもが小さいときはドラム型、汚れやすくなったら縦型に変えるという選び方もありだと思います。

 なお、連載記事でも洗濯機の選び方についてご紹介している記事がありますので、そちらもご覧ください。

「乾燥機」か「部屋干し」か DUAL的洗濯機選び
洗濯乾燥機、メーカーの特徴を知って賢く選ぶ

 次に、このポイントをクリアした洗濯機ベスト3をご紹介していきましょう。