もうすぐ年末。今年も様々な家電が登場し、話題になりました。その中でも、DUAL世帯に本当に役立つ機能を持つ家電は何なのか。連載「賢く買いたい!共働き必携家電の選び方」でおなじみの家電コーディネーターの戸井田園子さんに、DUAL世帯に役立つ家電製品を、4つのジャンルに分けて選んでいただきました。名付けて特集「共働きの強い味方 注目!DUAL家電2015」。取り上げるジャンルは「ママにごほうび家電」「洗濯機」「掃除機」「調理家電」です。最初に取り上げる「ママにごほうび」家電は、ママが自分自身のケアに使う製品のこと。今年話題になったジャンルでもあります。ママはもちろん、ママへのプレゼントを考えているパパも必見です。

【注目!DUAL家電2015 特集】
第1回 注目!使う場所を選ばない「ママにごほうび」家電 ←今回はココ
第2回 2015年「洗濯機」選び 共働きは乾燥機能に注目
第3回 共働きの「掃除機」選びは異なるタイプ2台体制で
第4回 他のことをする時間を生むほったらかし「調理家電」

「ママにごほうび」家電は、継続して使えるものを選ぶのがポイント

 DUAL世帯が家電を選ぶとき、注目してほしいポイントが3つあります。

 1つめは「時短」で、家事をする時間を短くするということ。2つめは「代行」で、自分の代わりに家電やサービスを使って家事を済ませるということ。3つめが「ロケーション&タイムフリー」で、場所や時間を限定せずに使えるということ。これにより、すきま時間が活かせるようになります。

 この3つのポイントを意識して家電を選ぶことで何が起きるかというと、時間に余裕が生まれるのです。

 時間が生まれると、次に問題になるのは、その時間の使い方。今回ご紹介する「ママにごほうび」家電は、その時間を自分のため(ママのため)に使いましょう、という提案です。

 ここでいう「ママにごほうび」家電とは、マッサージ機や美顔器のように、自分自身をケアするための家電のこと。はじめにご紹介した3つのポイントのなかでも、特に「ロケーション&タイムフリー」が重要になる家電です。というのも、セルフケアは継続できなければ意味がないから。よくある悪循環は、「セルフケアにかける時間がない」→「使用頻度が下がる」→「効果が下がる」→「モチベーションが下がる」→「使わなくなる」というもの。

 では、なぜ「セルフケアにかける時間がない」という事態になるのかというと、「マッサージチェア」や「フットマッサージ機」のように、場所や時間を限定されるものを選ぶから。その場所にわざわざ行かなければ使えない上、その間はほかのことができなくなるので、自然と使用頻度が下がっていくんです。

 ところが、「ロケーション&タイムフリー」をクリアした家電を使えば、この問題は解決。もちろん家電ですからコンセントは必要なのですが、コンセントのある場所ならどこでも使えるものであれば、「テレビを見ながら」、「スマホでネット情報をチェックしながら」でもできるので、自然と使用頻度が上がっていくんです。すると、「使用頻度が上がる」→「効果が出る」→「モチベーションが上がる」→「継続して使う」という、いい循環が生まれるんですね。