気温が下がり乾燥も進み、すっかり冬の季節になりました。この季節はウイルスにとって快適な環境といえます。3児のママである小児科専門医の千葉智子先生に、冬にはやるノロウイルスの予防法とかかったときの対処法について詳しくうかがいました。

こんな経験ありませんか? 怖~い家族内感染

 子育て中のママにとって気になるのが、感染症です。その中でも、あっという間に保育園、幼稚園、小学校で大流行を引き起こし、すぐにその家族にも広がり大問題になるものの一つに、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などを引き起こすノロウイルスによる感染性胃腸炎があります。

 一昨年、わが家もノロウイルスによる感染性胃腸炎の猛威に襲われました。仕事で夫は不在。1歳、6歳の息子達と夕飯の時間でした。いつもに比べて、全然食が進まない次男。「何だかおかしいなぁ」と思っていたところ、次男が急に立ち上がり、リビングで嘔吐。「保育園で胃腸炎の流行は聞いていないけど…来たか!」と慌ててお風呂場に抱っこで連れていきました。シャワーできれいに洗い、着替えを済ませました。

 その間、6歳の兄には食卓から動かず食事を済ませるように指示。そして、吐物を処理しているうちに…また次男が嘔吐。悲鳴を上げたいところでしたが何とか抑え、今度はパジャマに着替えさせ、布団の上には使い古したバスタオルを何重にも重ね、枕元にビニール袋を用意し、吐き気が落ち着いたら飲ませるためのイオン飲料も用意して床につかせました。

 長男には一人で入浴し、着替え、歯磨きをするよう指示し、いつもは川の字で寝ているのですが、一番離れた布団で眠るようにお願いしました(長男が何とか自分一人でできる年齢でしたので助かりましたが、長男も幼児だったら…と想像するとぞっとします)。

 その後も次男は機嫌が悪い状況でしたので、急いで私も手洗いし、マスクを装着し、添い寝をしました。その後、次男は何度か気持ち悪そうにしていましたが、翌朝には落ち着いていました。

 吐物の処理の際には、リビング床の次亜塩素酸消毒も行いましたし、手洗い・うがいもきちんと行いました。バスタオルは、もう洗う気力が残っていなかったので、密閉したうえで捨てました。感染予防にはできる限り気を使っていましたが…皆さんの予想通り、自分自身もその翌日には発症してしまいました。第3子の妊娠によるつわりの時期にも重なり、本当につらい数日間でした。幸いにも長男が発症しなかったのは、処理の仕方が正しかったのだと安心しましたが。

新型でも予防・対処法は同じ

 今年の秋以降、検出されているノロウイルスの遺伝子型は例年と異なるため、「新型ノロウイルスの大流行が予測される」という情報が流れ、心配に思われている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。新型なので、かかったことがない(=抗体がない)ために、流行が拡大しやすいと予想されています。ただ、新型といっても、予防法や対処法は同じですので、あらかじめ正しい知識を持っておくことが大切です。

次ページから読める内容

  • 予防策、対処法をチェックしておこう
  • 経口補水液が家になくても焦らないで

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