社会を得意な子にするには、小さいうちからの家庭での過ごし方が大事
馬屋原先生は言います。
「中学受験における社会は、理科と同様に、それだけが突出してできても合格にはつながらず、一方、ミスが多いと合否に大きく関わるという教科です。点差がつきにくい教科なので、やはりこちらも高得点勝負になります。例えば、男子御三家の一つである開成中学であれば、70点満点中、合格点は62~65点という高さです」
「しかし理科は、計算分野や抽象的な問題など、内容自体が難しいために理解できずに苦手になってしまう可能性がありますが、社会は違います。社会を苦手としている子の多くは、勉強の仕方が分からないからテストの点が取れないのです。そして、テストで点が取れないから、苦手意識を持ってしまうといった“負のスパイラル”に陥っているだけです。つまり、勉強の仕方さえ分かれば、誰でも得意になれる教科だと言えます」
では、社会はどのように学習をすればよいのでしょうか?
「子どもは、授業中、自分の知っていることが少しでも出てくると興味を持って聞くことができます。逆に、知らないことに対しては、イメージが湧かないので、集中して聞くことができません。ですから、子どもを社会好きにするには、できるだけ小さいうちから社会を意識させることが大事なのです」
では、家庭で「社会を意識させる」ために、具体的にはどんなことをすればよいのでしょうか?