背景の色も変えられる

 背景の紙は、白、灰、黒、緑の4種類。背景を変えると、雰囲気ががらりと変わります。

 黒い背景にしたときは、子どもの工作が「まるで美術館に展示されている作品になったかのよう」な感覚に陥り感動しました。皆さんもぜひ、試してみてください。

 また、緑色の紙を背景に使うと、クロマキー撮影(特定の色の背景を別の映像や画像に合成)できます。

 ここでは花の置き物を被写体に、緑の背景で撮影してみます。通常のカメラアプリでは上のように写りますが……

 専用のアプリで「クロマキー撮影」機能を使うと、緑の部分が自動的に別の画像に合成されます。花の背景が芝生になっているのがわかりますね。面白い!

作品も思い出も破損する前に撮影しておけば安心

 最後にお片付け。たたむとコンパクトになり、取っ手が付いているので、部屋の隅っこにでも引っかけておけます。背景の紙は折り目がつかないように、別途、丸めて保管するのがよさそうです。

 今回、撮影用に子どもの工作をいくつも集めてみて気づいたことがあります。

 それは、精巧な工作でも長く保管しているうちに破損したり、何をテーマに作ったのか、卒業するころには子ども自身も忘れてしまっていたりするということです。

 だから、工作の保管場所が省けるというメリットだけでなく、子どもが作った作品をすぐに撮影しておくことで、一番良い状態でずっと残せるというメリットもあると思いました。それにはこうした簡易スタジオが、背中を押してくれるでしょう。

(文・写真/林奈々)