小学生のいる共働き家庭にとって悩み多き毎日の宿題。前回の記事では、公立小学校の先生達に宿題を出す目的や量の決め方などを聞きました。今回も、引き続き公立小学校の先生をインタビューし、出す側のホンネや親子で宿題に楽しく取り組むためのノウハウを聞いていきます。

【共働きっ子の宿題大作戦特集】
(1) 小学校の宿題 子どもへの促しと確認どうしてる?
(2) なぜ公立小でも毎日「宿題」が出るのか?
(3) 公立小の先生に聞いた「親子の宿題こなしテク」 ←今回はココ
(4) 私立小の宿題 ほぼ全員塾通いの高学年は毎日出ない
(5) 私立小教諭 低学年でも宿題の時間は子どもと決めて

 毎日の宿題には「家庭学習の習慣づけ」と「基礎学習の定着」の目的があるという。宿題は何といっても学校で習ったことの復習としての意味を持ち、子どもの学力向上のために大切なもの。だが、先生に色々と話を聞いているうち、他にも目的や意義があり、親に理解してほしい、実践してほしいと実は思っていることがあることが分かってきた。

 こうしたことは、普段なかなか先生の口からは伝えにくいだろう。保護者会やプリント、連絡帳でのやり取りからは分からない先生のホンネをお伝えしていこう。

【話を聞かせてくれた先生】
●A先生……20代後半。都内23区の公立小学校で2年生の担任を務める。
●B先生……30代後半。都内23区の公立小学校で5年生の担任を務める。

【次ページからの内容】
・先生達のホンネ① 子どもも多忙な今の時代、学校での指導には限界が
・先生達のホンネ② 宿題の向こうに「家庭の状況」や「親子関係」を見ている
・先生達のホンネ③ ぜひ「親子の関わり」の機会にしてほしい
・先生がおすすめする宿題のこなしテクとは?