疲労ケアをするだけでも感情の勢いは収まる
比べる気持ちを抱いてしまうのは当たり前。とはいっても、その気持ちが膨らみ過ぎると苦しくなります。そんなときは、ここからご紹介するような「切り替え技」を行ってみることをおすすめします。
まず、あなたの疲れをセルフチェックしてみましょう。第1回の「DUAL親子は「疲れ」を自覚しづらくなっている」の「からだ電池・こころ電池」をやってみて、自らの心身の疲れを客観的に数値化してみます。
疲れがたまっている、ただそれだけで、苦しい感情はエスカレートしやすくなります。感情をコントロールするには、たくさんのエネルギーが必要とされるからです。誰かと比べる気持ちが苦しくて、怒りの矛先を子どもや夫に向けて八つ当たりしてしまう。そんなときは、「妬み」の気持ちがぐんぐん膨らんで、暴発しそうになっている可能性があります。
そんなときに何よりも優先すべきは、眠ることです。やることがいっぱいあっても、まずは睡眠時間を確保してしっかり眠ってみましょう。それだけで、誰かと自分を比べる気持ちがすっと落ち着いて、ラクになることが多いのです。眠ることによって疲れを回復させると、大きく膨らんだ感情のサイズが多少なりとも小さくなります。こうやって感情をいったん小さくすると、嘘のように、コントロールしやすくなるのです。